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3M「グリーナークリーン プロジェクト」2025 キッチンから始めるSDGsとサステナブルな暮らし

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
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コラボ弁当や一言アイデア募集で生活者の行動変容を促す取り組みが展開中

農大マルシェで集まっている一言メッセージ
農大マルシェで集まっている一言メッセージ(提供:スリーエムジャパン)

日々の暮らしのなかで、環境について考える時間はどれほどあるだろうか。スリーエム ジャパン株式会社(東京都品川区)は、そんな問いかけを投げかけるように、6月の「環境月間」に合わせて「グリーナークリーン プロジェクト ~キッチンから考える環境対策~」を始動させた。

 

再生素材スポンジから始まる“自分ゴト化”のSDGs啓発

この取り組みは、単なる企業主導のキャンペーンにとどまらない。昨年から始まった同プロジェクトは2年目を迎え、より多様なパートナーや生活者を巻き込みながら拡大している。「キッチン」という最も生活に密着した場を切り口に、環境意識を“自分ゴト”として捉える動機付けを目指す。

その背景には、3Mが展開する「スコッチ・ブライト™ グリーナークリーン製品シリーズ」がある。再生プラスチックや植物由来素材を使い、性能を損なうことなく環境負荷を抑えたこのシリーズは、日本では2022年から市場に登場し、包装材には再生紙を使用するなど徹底したサステナブル設計が評価されている。

都市型八百屋と協働、コラボ弁当で伝える食のSDGs

3M×旬八青果店 弁当コラボレーション プロジェクト
3M×旬八青果店 弁当コラボレーション プロジェクト(提供:スリーエムジャパン)

今月5日からは、都内の「旬八青果店」6店舗にて、SDGsに配慮したスペシャルコラボ弁当の販売が開始された。環境省が定める「環境の日」に合わせて展開されたこの弁当企画では、規格外野菜や端材を使用し、フードロス削減を図るとともに、容器には植物由来素材を採用した。税込950円で販売される弁当には、グリーナークリーンのネットスポンジとストーリーブックが同封され、キッチンから始める環境行動への意識を自然に促す仕掛けとなっている。

 

農大・専門学校と連携、若者から広がる一言メッセージ

さらに、プロジェクトは次世代を担う若者の参加にも重点を置いている。東京農業大学発の学生ベンチャー「農大マルシェ」および、食の専門人材を育てる「レコールバンタン東京校」では、5月19日から6月18日までの期間、「キッチンから考える環境対策」をテーマに一言アイデアを募集している。

参加者はポスト・イット®ノートに環境への思いやライフハックを記し、掲示板に貼り付けていく形式。小学生から高齢者まで、幅広い生活者が意見を交わす場が形成されており、日常のなかで環境を“考える”という営みを可視化する。

意識と購買のギャップに向き合う サステナブル消費の現状

このような取り組みの意義は、意識と行動のギャップを埋めることにある。2024年にABC Cooking Studioが実施した調査では、「サステナブルな商品を購入したことがない」と答えた人が53.8%に上った一方で、「メーカーやブランドの環境配慮活動が購入に影響する」と答えた人は48%以上に達していた。

環境に配慮している企業を選びたいという気持ちがあっても、行動につながらない現実がある。3Mのプロジェクトは、こうした現状を受け止めたうえで、具体的な接点を通じて生活者に行動変容を促すことを目指している。

 

食・教育・製品がつながる多様な協働体制

プロジェクトには、旬八青果店や農大マルシェ、レコールバンタンのほか、レトルトカレーを通じたSDGs啓発を行う「The CURRY SCRAMBLE」、1dayレッスンで食品ロス削減を提案する「ABC Cooking Studio」、衛生と環境配慮を両立させる製品を展開する「サラヤ株式会社」、さらには使用済みスポンジを回収・再資源化する「テラサイクルジャパン」なども加わる。

GREENERな製品群が暮らしと環境の接点に

3Mでは1990年から環境目標を掲げ、30年以上にわたり環境負荷の低減に取り組んできた。アメリカでは2009年から、そして日本では2022年から展開されたグリーナークリーンシリーズは、その理念の象徴とも言える。「GREEN(環境にやさしい)」の比較級である「GREENER」を体現するこのシリーズには、キッチンスポンジのような日常品から環境の未来を変えていくという強い意思が込められている。

キッチンは生活の中心であり、環境問題との接点でもある。スコッチ・ブライト™のスポンジやコラボ弁当、一言アイデアといった“手の届く”行動から始まる変化は、SDGsを遠い概念ではなく、暮らしの中の選択へと引き寄せる。3Mが描くのは、そんな身近な未来への入り口である。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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