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アクタス×スタイレム、1.4%の「移行期コットン」で挑むサステナブルの新境地

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アクタス×スタイレム、1.4%の「移行期コットン」で挑むサステナブルの新境地
提供:スタイレム瀧定大阪株式会社

単なる「認証品」の調達ではなく、生産現場の困難に寄り添う道を選べるか。アクタスがスタイレムの「ORGANIC FIELD」に賛同し、インドの綿花農家を支援する移行期間中のコットンを用いたタオルを発売した。

 

インドの生産現場から「信頼」を可視化する異業種コラボレーション

インテリア販売大手のアクタスは、テキスタイル商社のスタイレム瀧定大阪が推進するインド綿花農家の支援プログラム「ORGANIC FIELD®(オーガニックフィールド)」に賛同し、共同開発したタオルの販売を1月17日より開始した。

本プロジェクトの特筆すべき点は、製品化に至るまでのプロセスにある。2024年、アクタスの担当チームはインドの綿花生産地を直接訪問。現地の土壌、農家の生活環境、そして子供たちの未来を五感で確かめた。この「現場の真実」に触れるプロセスを経て、単なる素材調達の枠を超えた、ストーリー性の高いプロダクトが生み出された。3月末にはブランケットの発売も控えており、持続可能な生活提案としてのラインナップ拡充が進んでいる。

「コットン・イン・コンバージョン」が示す、支援の空白地帯へのアプローチ

本取り組みが既存のサステナブル活動と一線を画すのは、世界でわずか1.4%しか流通していない「コットン・イン・コンバージョン(移行期間中の綿花)」に焦点を当てている点だ。

通常、農家が化学肥料を断ち、オーガニック認証を取得するまでには約3年の月日を要する。この間、農家は手間のかかる有機栽培を行いながらも、収穫物を安価な「通常コットン」として販売せざるを得ず、経済的困窮から転換を諦めるケースが後を絶たない。スタイレムはこの「空白の期間」の綿花を買い取ることで、農家のリスクを低減。アクタスはこの希少な素材をあえて選ぶことで、供給網の最上流にある構造的課題の解決に参画している。

認証偽装問題への憤りから生まれた「手触りのある透明性」

 

この取り組みの原点には、2020年にインドで発覚したオーガニックコットンの大規模な認証偽装問題がある。市場に流通する「正解」が揺らぐ中、スタイレムが出した答えは、種の選定から糸の生産までを自社で管理する「徹底した現場主義」であった。

アクタスもまた、この哲学に深く共鳴した。「認証だけに縛られず、本当に確かだと信じられるものを自分たちの目で見極める」。アクタス側のこの言葉には、ブランドとしての誠実さが凝縮されている。書類上のデータではなく、インドの農地で誇りを持って働く人々の姿を価値の源泉とする。そこには、マークを消費するだけの既存のグリーン調達とは異なる、強固なトレーサビリティが存在している。

未完成の価値化――この提携から企業が学ぶべき本質

アクタスとスタイレムの提携は、これからのサステナブル経営における一つの模範を示している。

それは、完成された「認定品」を買うのではなく、そこに至るまでの「プロセス(移行期)」を支援の対象とすることだ。この「未完成의 価値化」は、農家の生活基盤を安定させ、結果として安定的な供給網の確保につながる。

企業の社会的責任が問われる現代、必要なのはスペックの比較ではない。生産者の痛みや挑戦をいかに自社のストーリーとして共有し、顧客を「未来への参画者」へと変えられるか。泥臭い現場主義に基づいたこのパートナーシップこそが、真の意味での「持続可能なビジネス」を形作るのである。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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