
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、環境情報開示を推進する国際的な非営利団体CDPより、「CDP気候変動」と「CDP水セキュリティ」の両部門で最高評価の「Aリスト企業」に選定された。これにより、同社は3年連続でダブル選定を達成し、「CDP気候変動」では7年連続のAリスト入りを果たした。
大和ハウス工業、CDPの「Aリスト企業」に3年連続で選定
CDPは、2000年に英国で発足し、日本では2005年に活動を開始した国際的な環境NGOである。投資家・企業・自治体が情報開示を通じて環境影響を認識し、持続可能な経済を実現するための行動を促すことを目的とする。CDPの情報開示システムは、グローバルな標準として、企業の環境情報開示を促進する仕組みを提供しており、2024年には、世界で24,800社以上、日本ではプライム市場上場企業(2024年4月1日時点)の7割以上を含む2,100社以上がCDPを通じて情報を開示した。
CDPの評価は、温室効果ガスの排出削減に関する「CDP気候変動」、水資源の保護に関する「CDP水セキュリティ」、森林資源の保全に関する「CDPフォレスト」の3部門に分かれており、企業の取り組みを8段階(A、A-、B、B-、C、C-、D、D-)で評価。無回答だとFとなる。特に優れた取り組みを行っている企業が「Aリスト」に選ばれる。なお、Aリスト企業は全体の約1.5~3%にとどまり、特に環境経営が進んでいる企業が評価される。
CDPは、単なるESG評価機関ではなく、開示を通じた行動促進を目的としており、ネットゼロを目指す企業の取り組みを支援する。環境問題の管理レベルを「情報開示」「認識」「マネジメント」「リーダーシップ」の4段階で評価し、最高評価のAリスト企業は、経営層が環境と事業戦略の結びつきを認識し、積極的な環境対策を行っている企業が選定される。
同社は、これからも環境負荷低減に向けた取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していく考えを示している。
ダイワロイネットホテル秋田駅前、2月14日に開業
また、グループ会社の大和ハウスリアルティマネジメント株式会社(東京都千代田)は、2025年2月14日に「ダイワロイネットホテル秋田駅前」(秋田県秋田市)を開業するとのこと。同ホテルは、JR「秋田駅」西口から徒歩5分の立地にあり、周辺には飲食店や商業施設が並ぶ仲小路商店街が位置している。地上13階建て、全214室を備え、観光客からビジネス利用者まで幅広いニーズに対応する。

客室は、ビジネス利用者向けの「スタンダードダブル」や、2名利用でも広々とした「モデレートダブル」、小さな子ども連れの宿泊に適した「ハリウッドツイン」、グループ向けの「フォース」など、多様なタイプを用意。一部の客室からは千秋公園や久保田城御隅櫓の景観を楽しむことができる。
また、宿泊者専用の大浴場を完備し、ダイワロイネットホテルズとして初めてオートロウリュ付きのサウナを導入。さらに、冷却水循環装置付きの水風呂や外気浴スペースも設置し、秋田の冬でも快適に過ごせる施設となっている。
ロビーにはアメニティバーを設置し、必要なアイテムを自由に選べる仕組みを導入。さらに、会議室を完備し、ビジネス用途でも利用しやすい環境を整えた。
大和ハウスリアルティマネジメントは、今後もホテル事業の拡充を図り、新たなブランド展開を進める方針を示している。