
小田急電鉄は28日、秦野駅(神奈川県秦野市)の列車接近メロディーに、同市出身のメンバーを擁する人気ロックバンド「LUNA SEA」の楽曲に導入し、運用を開始した。秦野市政70周年記念事業の一環。
運用開始に先立つ27日、同駅コンコースで記念セレモニーが行われ、療養のため闘病中のドラム・真矢を除くメンバー4人が出席した。
上りは「ROSIER」、下りは「I for You」
導入されたメロディーは、上り線(新宿方面)に疾走感あふれる「ROSIER」(1994年)、下り線(小田原方面)に壮大なバラード「I for You」(1998年)が採用された。
セレモニーでは一足早くメロディーが披露され、メンバーも感慨深げに聞き入った。ボーカルのRYUICHI(大和市出身)を除く4人が秦野市出身である同バンドにとって、同市は「正真正銘の故郷」だ。
メンバー語る「信じられない」「背中支えられる」
セレモニーでJは「子どもの時に利用していた駅に僕らの曲が流れるのは信じられない思い」と感激を露わにし、INORANは「市民や観光客らに素晴らしい時間をくれるきっかけになってほしい」と期待を寄せた。
RYUICHIは「僕らの音楽が流れるのは背中を支えられているような思いがする」と喜びを語り、SUGIZOは「秦野市の魅力を多くの人に伝えられるよう精進する」と気を引き締めた。
「はだのふるさと大使」真矢、病床からの想い
当日欠席となった真矢だが、彼は「はだのふるさと大使」を務めており、これまでも地元のイベントに積極的に参加してきた功労者だ。会場では真矢からの「駅メロをみんなに愛してもらえるよう、今後も活動していく」という力強いコメントが紹介された。
SNS上では、ファンや市民から「真矢さんは秦野の誇り」「駅メロを聴いて応援している」といったエールが数多く上がっている。
なお、同駅周辺には今後、今回の記念プレートや、セレモニー当日に採取されたメンバーの手形が設置される予定となっており、新たな「聖地」として多くのファンが訪れることが予想される。
小田急線は「音楽の聖地」へ ZARD、いきものがかりに続く快挙
こうした人気アーティストの楽曲がゆかりの地の駅メロに採用されるケースは、地域活性化の象徴として近年定着しつつある。
特に小田急線沿線はその傾向が顕著で、海老名駅・本厚木駅では地元出身の「いきものがかり」の楽曲が2010年から使用されているほか、秦野駅の隣駅である渋沢駅では、高校時代を通学で利用していた坂井泉水さんを偲んで「ZARD」の名曲が2014年から採用されている。
今回、秦野駅でLUNA SEAの楽曲が導入されたことで、渋沢駅と並び、ロック・ポップスファンにとっての新たな「音楽の聖地」が連続する路線として注目を集めそうだ。
同駅周辺には今後、今回の記念プレートや、セレモニー当日に採取されたメンバーの手形が設置される予定となっており、音楽を通じたさらなる地域の賑わいが期待される。



