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高市早苗首相「竹島の日」閣僚派遣見送りに「恥を知れ」の怒号 橋下徹氏が突く“言行不一致”と安倍晋三元首相との決定的な差

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竹島 パブリックドメインQ
竹島(パブリックドメインQより)

島根県が「竹島の日」と定める2月22日、松江市の式典会場に響いたのは、祝辞ではなく、政権への剥き出しの「怒り」であった。壇上の内閣府政務官に向けられた「恥を知れ!」という叫びは、そのまま官邸に座る高市早苗首相への直訴状となった。

かつて「保守の希望」と称された政治家が、権力の座に就いた途端、現実という名の荒波に呑まれていく。その姿は、彼女を熱狂的に支えた支持層の目には、単なる「変節」と映っている。

 

「ネットの女王」を襲うデジタル保守層の離反

高市首相の最大の支持基盤は、SNSを主戦場とする、いわゆるデジタル保守層であった。彼らは、彼女の領土問題に対する妥協のない姿勢や、強い言葉を信じて「高市旋風」を巻き起こした。しかし、今回の閣僚派遣見送りは、その信頼関係に決定的な亀裂を生じさせている。

報道によると、式典会場の不穏な空気はそのままネット空間へと飛び火した。かつて彼女を称賛したアカウントからは「期待して損をした」「結局は既存の政治家と同じか」といった失望の声が噴出している。

この状況を、元大阪市長の橋下徹氏は極めて冷徹に分析している。報道機関が伝えたところでは、橋下氏は「総裁選の時だけ威勢のいいことを言い、責任ある立場になれば実行しない。これは典型的な『やるやる詐欺政治』だ」と断じた。言葉の強度で支持を集めてきた政治家にとって、その言葉の不履行は、致命的なブランド毀損を意味する。

 

安倍晋三元首相との「決定的な差」とは何か

ここで比較対象となるのが、高市氏が師と仰いだ安倍晋三元首相である。安倍氏もまた、保守層から絶大な期待を背負いながら、外交においてはリアリスト(現実主義者)としての顔を使い分けてきた。しかし、安倍氏には高市氏にはない「政治的技術」があった。

安倍氏は、たとえ「竹島の日」に閣僚を派遣せずとも、別の形で支持層を納得させる「メッセージの代償」を用意していた。例えば、靖国神社への奉納や、安全保障政策での目に見える成果、あるいは「清濁併せ呑む」ための丁寧な事前説明である。支持層に「今は一歩引くが、本質的な目的は忘れていない」と思わせるクッションを常に置いていたのだ。

翻って、現在の高市氏には、支持層の失望を和らげる「代替案」が見当たらない。信念を掲げる「イデオローグ(思想家)」としての顔が強すぎるあまり、現実との妥協を強いられた際の落差を埋める「政治家としての余裕」が不足しているのではないか。

 

言葉の「貯金」が底を突く日

日韓関係の融和ムードを壊したくないという官邸の意向は理解できる。だが、政治家が選挙戦で投じた「言葉」は、国民からの借金と同じである。返済(実行)されなければ、利息(不信感)は膨らむ一方だ。

松江の会場で飛び交った怒号。それは、かつて彼女を「ネットの女王」へと押し上げた熱狂が、最も鋭い刃となって自分自身に跳ね返ってきた瞬間であった。自らが掲げた高い理想のハードルに、自らが躓く。高市政権が直面しているのは、単なる外交問題ではなく、自身のアイデンティティの崩壊という深い危機である。

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ライター:

SNSやサブカルチャーを好むフリーライター。大学在学時からライターとして活動しており、Webマーケティング分野からナイトカルチャー分野までさまざまな執筆経験を持つ。

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