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マッチングアプリ悪用のぼったくり集団トップ逮捕 悪質な詐欺の手口と「トクリュウ化」の実態

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東京・渋谷を拠点に、マッチングアプリで接触した男性をバーに誘い出し、高額な飲食代や損害賠償名目の金銭を不正に取り立てていたとされるグループの中核メンバーが、新たに警視庁に逮捕された。テレビ朝日とTBS NEWS DIG、FNNプライムオンラインによると、4月3日に逮捕されたのはグループのトップとみられる井澤武蔵容疑者ら2人で、これまでの摘発は計19人に広がっている。今回の逮捕で、単発のぼったくり事件ではなく、役割分担と指示系統を持った組織的犯行だった輪郭が一段とはっきりしてきた。

 

マッチングアプリで誘い出し、ぼったくり

立件されたは、2025年1月、20代男性がマッチングアプリを通じて仲間の女に誘い出され、渋谷区内のバーで高額請求を受けたとされる事件。

テレビ朝日は飲食代などとして約144万円を不正に取り立てた疑いと報じ、FNNは高額料金の請求に加え、損害賠償名目なども含めて約300万円をだまし取った疑いがあるとしている。

いずれにせよ、被害が「飲み代トラブル」の水準を大きく超えていたことは明白である。

障害者向けアプリまで悪用 弱い立場を狙う

テレビ朝日とTBS NEWS DIGによると、このグループは障害を持つ人らも標的にしていたとされる集団。

少なくとも13人から計3500万円ほどをだまし取ったとして、すでに他のメンバーらが起訴されている。

恋愛感情や孤立感、出会いへの切実さにつけ込む構図は、通常の客引き型ぼったくりよりも悪質だ。

 

浮かび上がる「トクリュウ」の実態

捜査関係者の話として、テレビ朝日は井澤容疑者の下に4つのグループがあり、それぞれがマニュアルや指示に従ってぼったくり行為を繰り返していたと伝えた。

FNNも、SNSのグループチャットで犯行状況を報告させ、指示を出していた可能性を報じている。

ここに見えるのは、昔ながらの店舗ぐるみのぼったくりではない。

SNS、アプリ、実行役、回収役が緩くつながる「匿名・流動型犯罪グループ」に近い構造である。

被害者の「弱み」「焦り」に付け入る悪質さ

テレビ朝日は、この事件を「怪しさよりも焦り」が先に立つ被害構造として伝えている。

アプリで知り合った相手との関係を壊したくない、場を荒立てたくない、周囲に知られたくない。

そうした心理が、高額請求を受けてもその場で拒み切れない空気を生んだ可能性がある。

ぼったくりというより、感情操作を伴う詐欺に近い。

ネットやマッチングアプリでの出会いが広く普及したいま、この種の事件は遠くの出来事ではない。

 

手口の再生産を防げるか

井澤容疑者らは取り調べに対し、「まだ整理できていないので黙秘します」と話しているという。

警視庁はグループの実態解明を進めるとともに、他にも被害者がいるとみて捜査を続けている。

今後の焦点は、実行役の摘発だけでない。

アプリ運営側の監視体制、渋谷など繁華街の店舗管理、そして恋愛・出会いを装った高額請求への注意喚起をどこまで具体化できるかにある。

摘発が進んでも、手口の再生産が止まらなければ、同種事件は形を変えて繰り返される。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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