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【クックパッド炎上】外部レシピ取り込みは“搾取”なのか?リュウジらが怒った本当の理由

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クックパッド
DALLーEで作成

お気に入りのレシピを一つのアプリにまとめて保存できる——。それだけ聞けば、誰もが歓迎しそうな機能だった。

だが、その発表からわずか数日後、料理研究家たちのSNSには異様な熱気が広がっていた。

「これは、さすがにおかしい」

スマートフォンの画面越しに広がった違和感は、やがて怒りへと変わる。クックパッドの新機能「レシピスクラップ」をめぐる騒動は、単なる炎上では終わらなかった。

それは、「便利さ」と「創作の価値」が正面から衝突した瞬間だった。

 

 

クックパッド新機能「レシピスクラップ」とは何か

問題となっている「レシピスクラップ」は、SNSやWebサイトのレシピURLを貼り付けるだけで、AIが材料や手順を抽出し、アプリ内に保存できる機能だ。

たとえばInstagramで見つけたレシピも、個人ブログの料理記事も、すべてを一つのアプリで管理できる。さらに、クックパッド内のレシピとまとめて検索できるため、「あのレシピが見つからない」という悩みを解消する設計になっている。

同社はこの機能について、「個人の記録用であり、公開や再配布は行わない」と説明。元の投稿へのリンクも設置されていると強調した。

しかし、その説明では拭いきれない違和感があった。

 

リュウジ・冨田ただすけが指摘した「リスペクトの欠如」

最初に強い言葉で問題提起したのが、料理研究家のリュウジだった。

「元投稿にアクセスしなくても完結する」「レシピ製作者にリスペクトがない」

この指摘は瞬く間に拡散し、多くの料理関係者が共感を示した。

さらに、人気レシピサイト「白ごはん.com」を運営する冨田ただすけも、「このままでは運営が続けられなくなる」と危機感を表明する。

普段は料理の写真やコツが並ぶタイムラインに、異例とも言える“怒り”の言葉が続いた。

それは単なる感情ではなく、切実な現実に根ざしていた。

 

なぜ炎上したのか PVと収益を直撃する構造

今回の騒動の核心は、「トラフィックの流れ」にある。

これまで料理研究家は、自身のSNSやサイトにアクセスを集めることで、広告収入や企業案件へとつなげてきた。つまり、“どこで見られるか”がそのまま収益になる構造だ。

しかし「レシピスクラップ」によって、ユーザーは元のサイトにアクセスせずとも料理を再現できてしまう。

その結果、何が起きるのか。

コンテンツは使われるが、アクセスは生まれない。

この“ねじれ”が、料理家たちの強い反発を招いた最大の理由だった。

 

「著作権はない」それでも許されるのか

一方で、反論もある。

実業家の堀江貴文は、「レシピに著作権はない」として批判に異を唱えた。実際、材料や手順といったレシピの内容は、著作権で保護されにくいとされている。

また、「NotionやEvernoteのWebクリップと同じではないか」というユーザー視点の意見もある。

だが、この議論が浮き彫りにしたのは、別の問題だった。

合法であることと、納得できることは違う。

料理家たちが問題視したのは、「法的に正しいか」ではなく、「創作への敬意があるか」という点だった。

 

クックパッドの声明と見直し方針

批判を受け、クックパッドは3月22日に声明を発表した。

その中で、「懸念は真摯に受け止める」とした上で、「機能の見直しを進める」と明言。レシピはあくまで個人の記録であり、公開・再配布は行わないと改めて説明した。

しかし、
・トラフィック減少への具体策
・外部コンテンツを活用した課金構造

といった核心部分には踏み込まなかった。

このため、「問題の本質に触れていない」という批判は、むしろ強まる結果となった。

 

では、どうすればよかったのか

今回の炎上は、「便利かどうか」ではなく「設計のバランス」が問われたケースでもある。

たとえば、
元サイトへの遷移を促す仕様にする
全文表示ではなく一部表示にとどめる
発信者が利用を拒否できる仕組みを設ける
収益の分配モデルを検討する

こうした設計であれば、議論の方向は大きく変わっていた可能性がある。

問われているのは、機能そのものではなく、「誰にどう利益が分配されるのか」という設計思想だ。

 

「便利さ」と「敬意」は両立できるのか

ユーザーにとっては便利な機能でも、誰かの仕事を削る可能性がある。

今回の騒動は、その事実を突きつけた。

料理家たちが守ろうとしたのは、単なる収益ではない。自分のレシピが、どこで、どのように消費されるのかという“主導権”だった。

クックパッドは今後、仕様の見直しを進めるとしている。

だが、その先に問われるのはもっと大きい。

AI時代に、創作者への敬意をどう設計するのか。

この問いに対する答えが、プラットフォームの未来を左右することになる。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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