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5ちゃんねる主要ドメインが凍結 動物虐待コンテンツ放置が原因 米業者Epikが永久停止措置

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5ちゃんねる
5ch.netより
2026年3月6日、日本最大級の匿名掲示板「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)のメインアドレスである5ch.netがアクセス不能となった。ドメイン登録業者である米国のEpik社が、動物虐待関連コンテンツの長期間放置を理由に永久停止を決定したことが明らかになった。
運営側のジム・ワトキンス氏は対応を試みたものの、3月9日までに移管ができなければアカウント全体がブロックされる見通しだ。一部機能は代替ドメイン5ch.ioへ移行して継続されているが、27年にわたる歴史を持つ掲示板の存続が大きく揺らいでいる。
 

ドメイン凍結の詳細とEpik社の措置内容

Epik社からワトキンス氏宛に送られた通知メールによると、関連ドメインbbspink.com(ピンクちゃんねる)で動物虐待を描写する違法・有害コンテンツが確認された。これが5ch.netにも及ぶ重大な規約違反と判断され、移管申請を却下した上で永久停止が決定された。

通知では「動物虐待のあらゆる形態を断固として拒否する」と強調されており、運営側が通報や削除要請に十分対応しなかった点が問題視された。結果、ブラウザでの通常アクセスはエラー画面となり、IP直打ちや専用アプリ、ミラーサイトを利用するユーザーだけが閲覧を続けている状況だ。

Epik社は過去に極右系サイトのホスティングで知られる一方、明確な違法行為に対しては厳格な対応を取る姿勢を示している。

 

2ちゃんねるの誕生と黄金期 1999年から2005年の急成長

1999年5月、西村博之氏(ひろゆき)が個人運営で2ちゃんねるを開設した。

当初はあめぞう掲示板の避難所的な位置づけだったが、徹底した匿名性と名無し文化が支持を集め急速に拡大した。2000年代に入りニュース速報板やVIP板が整備され、2005年には「電車男」ブームが全国的な社会現象となった。

書籍化、ドラマ化、映画化とメディア露出が増え、実況スレッド文化も最盛期を迎えた。地震やスポーツ中継時のサーバーダウンが頻発するほど利用者が殺到し、1日数千万ページビューを記録した時期は、日本インターネット文化の中心地として機能した。AA(アスキーアート)や祭り、sageなどの独自用語が生まれ、匿名で何でも語れる空間として独自の地位を築いた。

 

2014年の運営権争いとサイト分裂の衝撃

2014年2月、サーバー管理を担っていたN.T.Technology社が料金未払いを理由にひろゆき氏側を解任し、実質的な運営権を掌握した。

これを「クーデター」と呼ぶ声が広がり、ひろゆき氏は対抗して2ch.scを開設したことでサイトが二系統に分裂した。国際仲裁機関WIPOでのドメイン争いも発生したが、ひろゆき氏側が敗北。

以降、2ch.net側はジム・ワトキンス氏関連の運営となり、2ch.scは別ルートとして存続した。この分裂はユーザー離散を招き、両サイトの勢力が分散する転換点となった。法的な係争が長引き、匿名掲示板全体の信頼性に影を落とした時期でもある。

 

5ちゃんねるへの改称と利用者減少の背景

2017年10月、2ch.net側が名称を5ちゃんねる(5ch.net)に変更した。ひろゆき氏側が保有する「2ちゃんねる」商標の法的リスクを回避するためだった。

この頃からTwitter(現X)やYouTubeの台頭で若年層の流入が減少し、書き込み数はピーク時の10分の1以下に落ち込んだ。名誉毀損訴訟の多発や有害コンテンツの放置が常態化し、動物虐待スレッドも長年の批判対象だった。

2020年代に入りまとめサイト依存が強まり、オリジナル文化の衰退が顕著になった。運営が海外法人主体となったことで、日本国内からの規制強化論も高まっていた。

 

凍結後の移行状況と匿名掲示板文化の行方

5ch.net凍結後も5ch.ioへの緊急移行で一部書き込みは継続されており、完全閉鎖は回避された。

ユーザーにはブックマーク変更が呼びかけられ、hostsファイル編集や専用ブラウザでアクセスする人も増えている。動物愛護団体からは「虐待コンテンツの拡散防止につながる」と歓迎の声が上がる一方、匿名文化の終焉を惜しむ意見も少なくない。

将来的には新ドメインの安定運用やサーバー移管が課題となり、過去の分裂経験を教訓にした復旧が期待される。代替としてふたば☆ちゃんねる、オープン2ch系、DiscordやTelegramへの移行も進んでおり、日本独自のネット文化は形を変えながら存続する可能性が高い。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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