
暴露系アカウントDEATHDOL NOTEが、和歌山県の学校と見られる暴行動画を拡散。被害者への股間蹴りやビンタなど痛ましい映像が波紋を広げている。子ども家庭庁の削除要請の動きと、拡散文化の問題点を整理する。
和歌山県の学校と見られる暴行動画が拡散
暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE」が、和歌山県の学校と見られる場所で撮影された暴行動画をX(旧Twitter)上で拡散し、波紋が広がっている。
投稿には、
【偏差値???】
和歌山県某学校
加害生徒(特定済み)
備考:障害者に暴行
といった文言が添えられており、真偽は不明ながらも、極めて深刻な内容を示唆する表現となっている。
逃げ場のない被害者を、強い力で執拗に攻撃
拡散された動画は計3本。
1本目は、しゃがんでいる被害者に向かって、股間や足を思い切り蹴り飛ばし、加害者がそのまま走り去る動画。
2本目は、男子トイレと見られる場所で、腕の辺りを強く蹴られる動画。
3本目は、被害者の頬を何度も平手ビンタで叩く動画である。
服装や声の違いから、1本目と3本目は同じ被害生徒で、2本目は別人と見受けられる。
映像内では、
「痛い!!」
という被害者の悲痛な叫びや、
「言ったよな?お前、言ったよな?」
と加害者と見られる人物が声を荒げ、被害者が
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と繰り返す音声も確認できる。
どの動画でも被害者は抵抗する様子はなく、ただ謝罪し続けるその姿は見る者の胸を強く締め付ける。
「障害者に暴行」記載が示す深刻さ
投稿文にある「障害者に暴行」という一文が事実であれば、単なる校内トラブルでは済まされない。
差別性、悪質性の高い暴力行為として、社会的にも重大な問題となる可能性がある。
現時点で、被害者の属性や学校名、加害者の実態など、詳細は明らかになっていないが、ネット上では
「見ていて腹立たしい」
「これはひどい 警察動いてくれ」
「なぜ誰も止めないのか」
といった声が相次いでいる。
繰り返される“暴行動画拡散”、子ども家庭庁は動画削除要請へ
近年、学校内外で撮影された暴行動画が、暴露系アカウントを通じて拡散されるケースが後を絶たない。
一方で、動画が拡散されることで被害者が再び傷つき、特定や二次被害にさらされる危険性も指摘されている。
こうした状況を受け、子ども家庭庁は昨今、未成年が関与する暴行・いじめ動画について、SNS事業者に対し削除要請を行う動きを強めている。「拡散による抑止」ではなく、「拡散による私刑と二次被害」が新たな問題として浮上しているためだ。
暴力の告発と、無制限な拡散は紙一重であり、社会全体がその線引きを問われている。
問われるのは“正義の形”
今回の動画も、事実関係が未確認のまま広く拡散されている。
本当に必要なのは、加害者探しや晒し上げではなく、被害者の保護、学校や関係機関による事実確認、再発防止の仕組みづくりであるはずだ。
暴行という行為そのものの残酷さに加え、それがコンテンツとして消費されていく現状は、社会の歪みを象徴している。
この動画が示すのは、単なる一件の校内トラブルではなく、「いじめ」「暴力」「ネット私刑」「拡散文化」という複数の問題が絡み合った、現代社会の縮図なのかもしれない。



