
熊本中学生暴行事件の被害母親に、加害側から殺害予告。避難生活、無反省な加害側SNS、集まる被害告発DM、広がる二次被害の実態を解説。
被害者母親に加害側から殺害予告 「怖くて避難した」
熊本県内で発生した中学生集団暴行事件は、いまや暴行そのものを超え、被害者家族への二次被害という新たな局面へと突入している。
被害少年の母親は、自身のInstagramのストーリーズで、殺害予告が届いたことを明かした。
「殺人予告が来ました。怖いので避難しました。
でもこの数日で一番穏やかに寝ています。
息子を騙して暴行現場に連れて行った子が自宅を知っているので警戒することにしました」
というコメントとともに、ベッドで横になり眠る息子の姿を投稿。
母親は、事件後も続く恐怖の中で生活している現実を静かに伝えた。
中学生が複数人に囲まれ、首を絞められ、馬乗りで殴られたあの動画。
あれだけでも十分に心身ともに大変な苦痛だったはずだが、さらに殺害予告まで。
もはやこの事件は、中学生同士の暴行事件という枠を完全に超えている。
母親のもとに届く「別の被害者たちの告白」
さらに衝撃的なのは、母親のInstagramに寄せられているDMの内容だ。
今回の加害側とされる人物たちから過去にいじめや暴行を受けたと訴える人々から、多数のDMが届いているという。
・集団でのいじめ
・恐喝まがいの行為
・美人局のような手口
・金銭トラブルに巻き込まれた
など、犯罪集団的な行動を示唆するタレコミも含まれていると被害者母親は明かしている。
もちろん、これらは現時点ではあくまで第三者からの証言段階に過ぎない。しかし、同様の被害を訴える声が複数寄せられている事実は、今回の事件が氷山の一角である可能性を感じさせる。
加害側とされる寺院仏のSNS「反省ゼロ」 むしろ挑発
一方で、加害側と見られる人物のSNS投稿は、火に油を注ぎ続けている。
▼加害者SNSに関する記事
「特定して何の意味があるの?」
「ネットでしか言えない人達かっこいいね」
「拡散してくるなら逆に拡散しますよ」
そこにあるのは、謝罪でも反省でもなく、嘲笑と挑発だ。
この態度が、被害者側の恐怖と怒りをさらに増幅させ、世論の怒りに油を注いでいる。
「無敵の人たち」に社会はどう向き合うべきか
ネットには「無敵の人」というネットスラングの言葉がある。
社会的に失うものがなく、制裁を恐れずに躊躇なく犯罪や迷惑行為をする人間を指す言葉だ。
今回の事件で浮かび上がるのは、無敵の人が集団化したときの恐怖だ。
法律で裁かれても、警察や学校で処分されても、
「自分たちは悪くない」
「周りが悪い」
という誤った認識を持ち、彼らの狭いコミュニティでその認識を補強し、嫌がらせや暴行、脅迫を続けるとしたら、被害者側は常に不安と恐怖にさらされる。
警察は常に張り付いて守れるわけではない。では、被害者は泣き寝入りして引っ越すしかないのか。
二次被害・嫌がらせに苦しむ被害者が取れる現実的対策
専門家が一般的に推奨する対応は以下の通りだ。
① 証拠の徹底保存
・殺害予告
・脅迫
・誹謗中傷
・DMやコメント
すべてスクリーンショットで保存し、時系列で整理する。
② 速やかな警察相談
脅迫・殺害予告は明確な刑事事件であり、被害届・相談記録を残すことが重要。
③ 弁護士を通じた対応
開示請求、接近禁止、損害賠償請求など、法的抑止力を早期に使うことで、相手の行動を止められるケースも多い。
④ 学校・教育委員会・自治体との連携
転校、通学支援、心のケア、環境調整などを制度として活用する。
⑤ 被害者側が“孤立しない”こと
支援団体、カウンセリング、第三者機関の介入は、精神的な回復において極めて重要だ。
社会全体が抱える課題に波及
今回の熊本中学生暴行事件は、暴力そのものだけでなく、SNSを通じた拡散、炎上、さらには脅迫や嫌がらせの発生という、現代社会が抱える複数の問題を浮き彫りにしている。
事件の核心は少年同士の暴行だが、それをめぐる状況はすでに、被害者側・加害者側・ネット社会全体を巻き込んだ大きな社会的議論となっている。今後、捜査当局の発表や教育委員会の調査結果が明らかになるにつれて、事態はさらに深刻化する可能性がある。



