ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

NHK和久田麻由子アナが退職へ 37歳でフリー転身紅白司会・NHK報道番組をすべて経験した“到達点”とは

コラム&ニュース コラム
リンクをコピー
和久田麻由子
DALLーEで作成

NHKの報道を象徴する存在として長年第一線に立ってきた和久田麻由子アナウンサーが、2026年3月までに同局を退職し、フリーに転身する見通しとなった。関係者によると、遅くとも3月末までにNHKを離れ、4月以降はフリーアナウンサーとして活動する方向で準備を進めているという。

この決断は、単なる転身ではない。NHKの主要報道番組をすべて経験し切った先にある、「一区切り」とも言える選択である。

 

 

退職時期は流動的 新年度を見据えた早期決断も

退職時期については、有給休暇の消化なども含めて確定していない。ただ、新たな進路準備を優先するため、3月を待たずに退職する可能性もあるとされる。新年度開始と同時に新たな仕事に就く可能性も高く、水面下ではすでに具体的な動きが進んでいるとみられている。

 

東大卒、NHK報道の王道を歩んだキャリア

和久田アナは神奈川県出身。東京大学経済学部を卒業後、2011年にNHKへ入局した。初任地は岡山放送局。現場での基礎を徹底的に叩き込まれた後、2014年に東京アナウンス室へ異動した。

東京では『NHKニュースおはよう日本』で全国放送のキャスターを務め、次第に中核へと進む。2020年からは『ニュースウオッチ9』、続いて『NHKニュース7』のメインキャスターに就任。朝・夜の基幹報道番組をすべて経験し、事実確認、原稿読み、緊急対応、スタジオ統率まで、報道キャスターとして求められる要素を余すところなく積み重ねてきた。

 

「NHK報道番組をすべて経験したアナ」という到達点

NHKの報道体制において、朝の『おはよう日本』、夜の『ニュース7』、そして看板の『ニュースウオッチ9』は、それぞれ役割も求められる力量も異なる。
和久田アナはそのすべてを担当し、いずれも主軸として番組を支えてきた。

このキャリアは偶然ではない。堅実で揺るがないアナウンス技術、過度に感情を乗せない語り口、緊迫した局面でも視聴者に情報を正確に届ける冷静さ。その積み重ねが、「NHK報道番組をすべて経験したアナ」という希少な到達点へと導いた。

 

紅白司会も経験 “局の顔”としての信頼

2019年にはNHK紅白歌合戦で総合司会を担当。2021年にも再び司会を務めた。報道とは異なる国民的番組においても、進行力と安定感を発揮し、局内外からの信頼を確固たるものにした。

報道と大型エンターテインメント番組、その両方を任されたこと自体が、和久田アナの立ち位置を物語っている。

 

結婚・出産を経て、現在はドキュメンタリーへ

私生活では2019年に結婚し、2022年に第1子、2024年に第2子を出産。2024年3月に『ニュース7』を卒業後、育児休暇を経て復帰し、現在は『未解決事件』(土曜午後10時)を担当している。

事件や社会の深層に迫る番組においても、過剰な演出に寄らず、事実と向き合う姿勢は一貫している。報道キャスターとしての延長線上にある仕事と言える。

 

地方異動の節目、そして働き方の選択

東京勤務が10年以上となり、制度上は地方局への異動対象となる時期でもあった。幼い子どもを育てながら働く環境を考えれば、時間的な裁量が利くフリーという選択肢が現実的になるのは自然な流れでもある。

同時に、NHK報道の王道を走り切ったからこそ、「次に何を伝えるのか」「どの立場で語るのか」を自ら選び取る段階に入ったとも言える。

 

フリー転身後は“報道・教養の軸”が鍵に

確かな実績と知名度を持つ和久田アナは、フリー転身後、即戦力として注目される存在となる。派手さよりも信頼性が求められる報道、ドキュメンタリー、教養番組との親和性は高い。
すでに新年度からの出演が決まっている可能性もあり、その第一歩がどのジャンルになるのかにも関心が集まる。

NHK報道番組をすべて経験したという到達点。その先で、どのような言葉を、どの場所で届けるのか。和久田麻由子アナの次章は、静かに、しかし確実に動き始めている。

 

Tags

ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

関連記事

タグ

To Top