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34年ぶりの続編『102回目のプロポーズ』。唐田えりかが新ヒロインに、江口洋介&石田ゆり子は出演辞退

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102回目のプロポーズ
霜降り明星 せいや 公式インスタグラムより

1991年の夏、フジテレビ“月9”枠で放送されたドラマ『101回目のプロポーズ』は、日本中を熱狂させた。さえない中年男性が「僕は死にましぇ〜ん」と叫びながら恋に突き進む姿は、時代の象徴となり、最終回は36.7%の驚異的な視聴率を記録。トレンディドラマ全盛期に刻まれた名作が、34年の時を経て帰ってくる。タイトルは『102回目のプロポーズ』。主演の武田鉄矢が再び“達郎”を演じ、ヒロインに唐田えりか、そして相手役にはお笑いコンビ・霜降り明星のせいやが抜擢された。新旧キャストが交わり、時代を超えたラブストーリーが動き出した。

 

 

『102回目のプロポーズ』のあらすじと見どころ

続編の主人公は、前作で結ばれた星野達郎(武田鉄矢)と矢吹薫(浅野温子)の娘・光。母と同じくチェリストの道を歩み、美しい大人の女性へと成長した光を、唐田えりかが演じる。彼女に一目惚れするのは、霜降り明星のせいやが演じる非モテ男・太陽。これまで99回フラれ続けてきたが、100回目の挑戦として光に想いを寄せる。一方、光にはすでに恋人がいる。ピアニストで御曹司の音を伊藤健太郎が演じ、三角関係の恋模様が描かれる。

注目は、父・達郎の存在だ。愛娘を守りたい父と、彼女を奪おうとする青年。武田鉄矢とせいやが繰り広げる掛け合いは、かつての“達郎と純平(江口洋介)”の名コンビを彷彿とさせ、往年のファンも思わず引き込まれる仕掛けとなっている。

 

唐田えりか、ヒロインとして再起の舞台へ

今作で最も注目を集めているのは、ヒロインに抜擢された唐田えりかだ。彼女が演じるのは、前作で結ばれた星野達郎(武田鉄矢)と矢吹薫(浅野温子)の娘・光。母と同じチェリストの道を歩み、美しい大人の女性へと成長した光を、唐田が繊細かつ大胆に表現する。

唐田は28歳の誕生日を撮影現場で迎え、共演者やスタッフからサプライズで祝福された。「時間が止まったみたい」と涙ぐみながら語る姿は、劇中の光と重なるようで、現場には温かい空気が広がった。スキャンダルで活動を控えていた彼女にとって、名作ドラマの続編での大役は再起の象徴とも言える。再評価を狙う彼女の挑戦が、物語にどう説得力を与えるかも注目される。

 

江口洋介と石田ゆり子、出演を辞退

しかし、前作ファンにとって気になるのは、かつて物語を彩ったキャストの行方だ。まず大きな話題となったのは、達郎の弟・純平を演じた江口洋介の辞退である。兄思いで明朗快活な純平は、アドリブを交えた武田との掛け合いが人気を集めたキャラクター。続編での“名コンビ復活”を望む声は多かったが、江口はオファーを断ったという。音楽活動再開を含め、近年は出演作を厳選していることが理由とされている。

さらに、達郎の同僚役として出演していた石田ゆり子も出演を固辞した。いずれも“当時の作品で完結した”という思いを抱いているのかもしれない。名作への愛着ゆえの決断が、逆にファンの共感を呼んでいる。

 

浅野温子の出演は「未知数」、田中律子は出演決定か

物語の核を担ったヒロイン・矢吹薫を演じた浅野温子については、“すでに亡くなっている設定”との情報も流れており、出演は未定だ。ただ、もし姿を現せば作品全体の重みが一気に増すだけに、今後の発表が待たれる。一方、薫の妹役で重要なポジションを務めた田中律子は出演が決定的とされている。姉の不在を補う存在として、続編の鍵を握るだろう。

 

クランクイン現場の熱気とサプライズ

撮影はすでに始まっている。現場には笑いと緊張が入り混じった空気が流れる。達郎の建築会社のセットで、武田鉄矢が現れると、スタッフの表情が一斉に引き締まった。「やっぱり鉄矢さんが立つと空気が変わる」と語る関係者もいる。リハーサルからアドリブを飛ばす武田に、せいやが思わずツッコミを入れる場面も。往年のファンには懐かしく、新たな視聴者には新鮮に映るだろう。

現場の雰囲気を象徴する出来事もあった。せいやの33歳の誕生日には、スタッフ総出でサプライズのお祝いが敢行。クラッカーが一斉に鳴り響き、居酒屋セットが一瞬にして祝祭の場へと変わった。驚きながらも笑顔を見せるせいやに、武田が「これから100回振られる覚悟でやれ!」と声をかけ、笑いと拍手が広がったという。

さらに、9月19日には唐田えりかの28歳の誕生日も現場で祝われた。役名の“光”にちなんだキャラクターグッズやヘアブラシがプレゼントされ、唐田は「時間が止まったみたい」と涙ぐみながら喜んだという。こうしたエピソードは、キャストとスタッフが一丸となって作品に取り組んでいる証だ。

 

視聴者の反応… 名作続編に賛否

一方で、ネット上の反応は賛否が分かれている。「名作はそっとしておいてほしい」「続編なんて要らない」と懐疑的な声がある一方、「武田とせいやの親子掛け合いは見てみたい」と期待する意見も少なくない。江口や石田の辞退は残念だが、「その潔さに好感を持った」という意見も目立つ。

続編の成否を左右するのは、ターゲット層をどこに置くかだろう。90年代の月9をリアルタイムで見ていた50代以上を狙うのか、あるいは新たな若い層へ訴求するのか。トレンディドラマという時代の文脈をどう令和の恋愛観に落とし込むかが、成功のカギを握る。

 

名作を超えられるのか?期待と課題

『102回目のプロポーズ』は単なるリメイクではなく、34年の時をつないだ“続編”であることに意味がある。あの時代を知る人々にとっては懐かしく、知らない世代には新鮮に映るはずだ。

果たして、前作のように社会現象を巻き起こすのか。それとも「名作の名前に頼っただけ」と批判を浴びるのか。武田鉄矢、せいや、唐田えりか、伊藤健太郎。新旧のキャストが交わるこの挑戦に、多くの視線が注がれている。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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