
人気俳優・清水尋也被告(26)の大麻所持事件に新たな波紋が広がっている。警視庁は9月1日、清水被告宅で乾燥大麻を所持した疑いで、若手俳優・遠藤健慎容疑者(24)を逮捕した。順調にキャリアを重ねていた新鋭俳優の突然の転落に、ファンや視聴者の間で怒りと失望が噴き出している。SNSには「才能を自ら潰した」「共演者やスタッフに迷惑すぎる」「もう復帰は無理だ」といった辛辣な書き込みが相次ぎ、“炎上状態”となっている。
微量でも大きな衝撃
東京都杉並区の清水被告宅から押収された乾燥大麻は0.39グラムに過ぎない。だが、芸能人による薬物事件という事実は、量以上の衝撃を世間に与えている。警視庁は清水被告を数か月前から内偵しており、遠藤容疑者が同宅を5回以上訪れていたことを確認していた。
「交友関係を追っていけば、どこかで名前が出てくるだろうと思っていた」という捜査関係者の声も漏れる。若手俳優同士が“共犯”として名を連ねた事実は、芸能界に重くのしかかっている。
「大麻は清水のもの」否認続ける遠藤
逮捕後の取り調べで、遠藤容疑者は「清水の家で大麻のようなものを見たが、自分のものではない」と全面否認。「これまで大麻を持ったり使用したことはない」と主張している。
さらに「当日はゲームをして朝まで過ごした。植物片の袋と巻紙はもともと置いてあった。清水のものだと思った」と供述。あくまで“巻き込まれただけ”という立場を崩していない。
しかし、SNSでは「出入りしていた時点で言い逃れできない」「交友関係を考えれば無関係とは思えない」といった厳しい意見が目立つ。
遠藤健慎の経歴とこれまで
遠藤健慎(えんどう けんしん)容疑者は2000年11月24日生まれ、静岡県清水町出身。身長183センチの長身で、ヒラタオフィスに所属。2010年頃に芸能活動を始め、ドラマや映画で徐々に頭角を現してきた。
ドラマ『高嶺と花』『特捜9 season6』『ノンレムの窓』、映画『恋い焦れ歌え』『こん、こん。』『大事なことほど小声でささやく』などに出演。演技力と存在感を評価され、モデルやアーティスト活動にも挑戦していた。
「これから主演クラスに伸びていくだろう」と業界内で期待されていた矢先の逮捕。ファンからは「やっと売れてきたのに」「将来があったのに自滅した」と落胆の声が上がっている。
芸能界に広がる余波
今回の事件では清水被告の他、大麻の調達役とされる20代の男3人も逮捕されており、小規模ながら“薬物ルート”の存在が浮き彫りになった。芸能界は過去にも薬物事件に揺れてきたが、今回も同様に撮影済み作品の放送中止や契約解除などの影響が避けられない。
SNSでは「作品が無駄になるのが腹立たしい」「共演者やスタッフが一番かわいそう」といった声が相次いでいる。特に遠藤容疑者については「無名に近いのに問題だけは一人前」「清水に引っ張られたとしても自己責任」と冷ややかな評価が目立つ。
一方で「まだ24歳だから更生してほしい」「潔白を証明できるなら復帰の余地はある」と擁護する声もあるが、数としては圧倒的に少数派だ。
微量大麻の“法廷の行方”
大麻は0.39グラムと微量だが、所持していた事実が認定されれば刑事責任は免れない。検察は遠藤容疑者が複数回清水宅に出入りしていた点を根拠に共同所持を立証する方針とみられる。
弁護側が主張する「既にあったもの」「清水の所有物」という説明が通るかどうかは裁判で大きな争点となるだろう。
「芸能人は微量でも世間の許しを得にくい。イメージがすべてだから復帰は厳しい」と芸能記者は話す。SNS上でも「一度薬物で名前が出たら二度と戻れない」「スポンサーが絶対に許さない」と断じる声が支配的だ。
若手俳優の未来は
遠藤容疑者は否認を続けているが、逮捕の事実だけで所属事務所や出演先への打撃は避けられない。所属事務所が契約を継続するか、あるいは解雇に踏み切るかが注目される。
「せっかく努力して築いたキャリアを一瞬で失うのが薬物事件。若さゆえの過ちでは済まされない」と芸能関係者は語る。
SNSの炎上ぶりを見ても、世間の目は厳しい。再起の道があるとしても長い時間を要するのは間違いない。