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松山千春「態度が気に食わない」発言が波紋 NHK『SONGS』大泉洋の司会に噴き出した視聴者の不満

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松山千春
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深夜のラジオスタジオに、静かな緊張が走った。長年、日本の音楽界を見つめてきた男の口から、思いがけず強い言葉が放たれたからだ。

フォークシンガーの松山千春が、NHKの音楽番組『SONGS』について、「態度が気に食わなかった」と苦言を呈した。矛先が向けられたのは、番組責任者として司会を務める大泉洋。この発言をきっかけに、番組の在り方そのものを問う声が、視聴者の間で再燃している。

 

 

深夜ラジオで語られた違和感

発端となったのは、1月30日に放送されたニッポン放送『松山千春のオールナイトニッポンGOLD〜デビュー50周年スペシャル〜』だった。松山は番組内で、1月26日に放送されたNHK『SONGS』を視聴したことに触れ、率直な感想を口にした。

この日のゲストは、82歳のシンガーソングライター小椋佳。13年ぶりの出演という節目の回だった。松山はかねて小椋に強い敬意を抱いており、放送を楽しみにしていたという。

しかし、番組進行を担う大泉の振る舞いに、拭えない違和感を覚えた。「小椋佳に対して、態度がデカかった」。そう切り出し、「自分も歌っている」と前に出るような進行が、番組の空気を乱していると感じたという。

 

小椋佳という“特別な存在”

松山の言葉が重く受け止められた背景には、小椋佳という存在の特異性がある。銀行員として働きながら作詞作曲を続け、布施明の「シクラメンのかほり」、美空ひばりの「愛燦燦」など、日本歌謡史に残る名曲を生み出してきた人物だ。

松山にとって小椋は、単なる先輩歌手ではない。音楽と人生を両立させてきた「一つの理想像」であり、その歩みに最大限の敬意を払うべき存在だった。だからこそ、その場の空気や距離感に敏感になったともいえる。

 

視聴者が感じていた『SONGS』の変化

松山の発言は、視聴者の声と奇妙なほど重なった。SNSやコメント欄には、「大泉洋は嫌いではないが、『SONGS』には合わない」「司会が変わってから見なくなった」といった投稿が相次いだ。

2007年にスタートした『SONGS』は、テレビ露出の少ないアーティストを招き、楽曲誕生の背景や人生観を静かに掘り下げる“大人の音楽番組”として支持を集めてきた。スタジオに漂う緊張感や、言葉を選びながら進む対話こそが、番組の魅力だったという声も多い。

一方で、「録画して司会部分を飛ばして見る」「以前のような集中力で見られなくなった」といった視聴行動の変化も語られており、番組体験そのものが変質していることを示唆している。

 

“軽ノリ”は罪か、橋渡しか

大泉洋は2018年から『SONGS』の番組責任者として進行を担当している。バラエティ番組で培った明るさと即興力、ゲストとの距離を一気に縮めるトークは、若年層を含む幅広い層に親しまれてきた。

実際、「堅すぎないからこそ音楽に触れやすい」「若い世代に伝えるための工夫だ」という擁護の声も根強い。重厚さを保つだけでは、番組が閉じた世界にとどまってしまうという見方もある。

ただ、アーティストの人生や創作の核心に迫ることを掲げてきた『SONGS』において、その“軽さ”がときにノイズとして作用してしまう。松山の指摘は、その境界線の難しさを突いたものだった。

 

同郷の先輩が投げた警鐘

松山と大泉は、ともに北海道出身という共通点を持つ。松山はラジオで、「同じ北海道人として、バカなやつだなと思う」と厳しい表現を使いながらも、「相手をよく知り、自分の言葉を考えたほうがいい」と語った。

そこにあったのは、個人攻撃というより、音楽番組に関わる者への警鐘だった。長年、音楽と向き合ってきた立場から、「誰を主役にする番組なのか」を改めて問いかけたとも受け取れる。

松山の苦言は、司会者個人の是非を超え、『SONGS』という番組が今後どこへ向かうのかを考えさせる材料となった。硬派さと親しみやすさ、そのバランスをどう取るのか。深夜ラジオで放たれた一言は、静かに、しかし確実に番組の現在地を照らしている。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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