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公益財団法人ミダス財団

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多様な家族のあり方を子どもたちに伝える ミダス財団が山形の小中学校に特別養子縁組の絵本を寄贈

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
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ミダス財団の吉村 裕子事務局長
提供;ミダス財団

公益財団法人ミダス財団は、特別養子縁組をテーマにした絵本「まってたんだよ ヒカル」を、山形県酒田市の小中学校28校へ寄贈しました。特別養子縁組が家族のあり方の1つであるということを伝え、家族について考えるきっかけにしてほしいという狙いがあります。

酒田市役所での贈呈式を経て、訪問したのは酒田市立浜中小学校と鳥海小学校。読み聞かせも行い、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けました。絵本寄贈の狙いや、当日の様子について、ミダス財団の吉村 裕子事務局長に聞きました。

 

「まってたんだよ ヒカル」で伝えたいこととは

――ミダス財団が、山形県酒田市の小中学校へ絵本を寄贈した背景を教えてください。

吉村

ミダス財団は、「世界中の人々が人生の選択を自ら決定できる社会」をVisionに掲げ、国内外の社会課題の解決を目指す中で、特別養子縁組を国内で最初に取り組むべきプロジェクトと定め活動して参りました。具体的には、特別養子縁組のあっせん事業を行うNPO法人と提携し、組織運営や人材育成、マーケティング支援の他、制度の普及啓発活動を行っています。

厚生労働省(現こども家庭庁)は2017年に、子どもの最善の利益のために、社会的養護が必要な子ども達を施設養護から家庭養護へと進める方針※を発表し、特に永続的な家庭関係が育める特別養子縁組の成立件数を、5年以内に2015年の544件から倍増させ、年間1000件以上の成立件数を目指すと「目標値」を示しました。

しかし、2024年の成立件数は563件と横ばいで、改善傾向にないのが実態です。諸外国では半数以上が家庭養育であるのに対し、日本でなかなか広がらない背景には、制度そのものが十分に認知されていない、もしくは、あまり身近ではないこともあると感じています。

※「新たな社会的養育ビジョン」の一部

絵本を通じて多様な家族のあり方を知ってほしいと考え、ミダス財団は2025年7月、財団代表の吉村英毅の原案で、つちだよしはる先生に絵と文をお願いし、絵本「まってたんだよ ヒカル」を幻冬舎より上梓しました。未来を担う子どもたちに、特別養子縁組は「特別なこと」ではなく、家族のあり方の一つとして受け取ってもらえたらと考えたのです。そして酒田市は、つちだよしはる先生が高校時代を過ごされた街でもあることから、ご縁が繋がり、今回の寄贈が実現しました。

――酒田市役所での贈呈式では、どのようなやりとりがあったのでしょうか。

吉村

矢口明子市長と赤坂宜紀教育長には財団の活動とともに、なぜ特別養子縁組に取り組んでいるのかをお話ししました。とても熱心に耳を傾けてくださり、予定の時間を超えるほど関心を持って質問してくださったのが印象的でした。

矢口明子・酒田市長(右)とミダス財団の吉村裕子事務局長
矢口明子・酒田市長(右)とミダス財団の吉村裕子事務局長

――浜中小学校と、鳥海小学校では児童に絵本の読み聞かせをしたと伺っています。子どもたちの様子はいかがでしたか。

吉村

最初に訪れた浜中小学校は、全校生徒が58人の小規模な学校でした。ホールに全学年の児童たちが集まってくれて、特別養子縁組についての簡単な説明と絵本の読み聞かせをさせていただきました。

絵本の主人公は4才のヒカル。育ての親であるお父さんとお母さんにいつもねだる大好きなお話があります。それはヒカルがお父さんとお母さんの家に来たときのお話ですーーと、ストーリーは進みます。

私自身、何度か学校で読み聞かせをしたことがあるのですが、今回、子どもたちは、大切なメッセージが込められていることを感じ、とても真剣に受け止めてくれたのが伝わりました子どもにとって難しいテーマでも、つちだ先生の絵本のやわらかい世界観で物語の世界にすっと入ってくれたのが伝わってきました。

子どもたちに届いた、さまざまな家族の形

 

――子どもたちからはどんな声が上がったのでしょうか。

吉村

読み聞かせの後に、6年生の男の子が手を挙げて、「本当の家族じゃなくても、子どもに愛情を持って育てることで、新しい家族になれるんだと思った」という旨の感想を伝えてくれ、非常に心に響きました。特別養子縁組という言葉を使わなくても、多様な家族がいるということが、伝わったと思います。

ミダス財団 吉村 裕子事務局長

――鳥海小学校での寄贈の様子はどうでしたか。

吉村

鳥海小学校では、児童代表の子に絵本を手渡す形で寄贈しました。鳥海小学校でも読み聞かせを行い、終了後に6年生の女の子が、このような内容を話してくれたんです。

「家族や友達を大切にしようと思いました。財団の話を聞いて、そういう仕事があると知りました、大人になったらそういう仕事をしてもいいなと思いました」と。財団の仕事にも関心を持ってくれたようで、嬉しかったですね。

また、後日談として、4年生のお子さんが「全部は難しくてわからなかったけど、家族になるお話だよね」という旨をお母さんに話してくれたと聞きました。そのエピソードを聞いて、伝えたかったことがちゃんと届いていたことを嬉しく思いました。

――絵本の読み聞かせを通して、吉村さんが最も伝えたかったことはなんでしょうか。

吉村

子どもは未来を担う社会の宝物であるということ、また、家族のあり方はとても多様で、世の中には、自分が育った環境とは違う家族の形も沢山あるということです。その一つを、擬似体験できる絵本の世界を通じて、どんな形であっても、温かい関係を築けるということを感じてもらいたいと思っています。そして将来、自分自身や身近な人が、思い描いていた家族像とは違う家族の形に出会ったときに、「いろいろな家族があっていいよね」と前向きに受け止める土壌が育めれば嬉しいです。多様な家族のあり方への理解が社会の寛容性を育み、当事者だけでなく、みんなが生きやすい社会づくりの一端となればと思っています。

――最後に、今後の活動について教えてください。

吉村

ミダス財団は、海外での学校建設に加え、国内では特別養子縁組事業のほかに、子どもたちが多様な体験を享受できる社会の実現を目指すプラットフォーム「子どもの体験コンソーシアム」も運営しています。

また、毎年一つ新しい社会課題の解決に寄与する事業立ち上げを行い、永続的に運営して参ります。更にミダスキャピタルとの連携を図り、各発行体が目指す未来の実現のためにCSR活動を共に行う計画もございます。2026年実施を計画中の子ども食堂プロジェクトもその一環です。今回に関連する活動では、今後もさまざまな場面で、絵本などを通じて、多様なあり方を伝える活動を続けて参ります。

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