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顔採用論争「能力だけで判断していいのか」「貢献度は甚だ疑問」 ルッキズム時代の採用を巡る白熱討論

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EXIT兼近
(C)AbemaTV,Inc.

企業の採用活動において、容姿を判断材料とする「顔採用」は悪なのか、それとも必要悪なのか。ルッキズム(外見至上主義)への批判が高まる現代において、避けては通れない問いが投げかけられた。

新しい未来のテレビ「ABEMA」のニュース番組『ABEMA Prime』(15日放送)において、「顔採用」の実態とその是非を巡る議論が展開された。お笑いコンビ・EXIT(りんたろー。、兼近大樹)や、アレン様らが登壇。建前論に終始しがちなテーマに対し、人間の本能や経済合理性の観点から鋭い意見が飛び交った。

 

「見た目を“ないもの”にする社会」への違和感

番組の冒頭、口火を切ったのはMCを務めるEXITのりんたろー。だ。彼は、昨今の「写真は不要」とするエントリーシートの風潮に対し、人間の認知構造を無視した過度な配慮ではないかと疑問を呈した。

「脳は人を一瞬見ただけで9割を判断するという説もある。そうした本能的な価値観を『ないもの』として、全員が口をつぐむ社会は窮屈だ」

りんたろー。は、顔が与える「愛嬌」や「温かみ」といった非言語情報もまた、組織で働く上での重要な要素になり得ると指摘する。これを受け、相方の兼近大樹も独自の視点を提示した。世間がIQや学歴による選別は「能力主義」として許容しながら、容姿による選別のみをタブー視することへの矛盾だ。

「ビジュアルが良いことがもてはやされる一方で、採用の場ではそれを『ないもの』にしようとする。では、人間を能力だけで判断していいのか。様々な基準がある中で『顔だけはダメ』というのは違うのではないか」

兼近はこう述べつつも、「顔だけで判断するような会社には入りたくない」と、極端な外見偏重には釘を刺すバランス感覚を見せた。

 

「美しいから契約する?」アレン様が問う経済合理性

一方、実利的な観点から「顔採用」の効果に疑問を投げかけたのがアレン様だ。自身の経験を踏まえ、一般職において外見がビジネスの成果に直結するケースは稀であると断言する。

「飲食店や販売店で担当がついたとき、外見で選んだことなど一度もない。水商売ならいざ知らず、一般企業で『可愛い人がいるから』という理由で取引先を決めることなどあるのか。顔採用が企業の貢献につながっているかは甚だ疑問です」

アレン様の発言は、採用担当者が抱きがちな「見た目が良い=営業成績が上がる」というバイアスを、顧客側の視点から冷静に否定するものだ。さらに議論は、内面と外見の相関関係へと深まった。

アレン様自身、ここ2~3年は美容整形を行っていないという。「今の自分に満足しており、ファンも愛してくれているから」と語る彼は、自信や幸福感こそが表情や雰囲気に表れると説く。「どれだけ造形が美しくても、中身がない人間を私は美しいと思わない」。この言葉は、表面的な造形美よりも、自己肯定感に裏打ちされた内面の充実こそが、真の魅力を形成するという本質を突いている。

 

多様性がバイアスを打破する―提示された「解」

議論が熱を帯びる中、アレン様が導き出した「解決策」にスタジオは膝を打った。それは、採用担当者の多様化だ。

「採用担当が特定の属性、例えば男性だけで固まっていれば、どうしても好みが反映されてしまう。だからこそ、老若男女、様々な年代と性別を混ぜて判断すべき。そうすれば個人の好みに偏ることはない」

これは、近年企業に求められているダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の本質でもある。一人の主観や偏見(アンコンシャス・バイアス)を排除するためには、評価する側の視点を多角化するしかない。アレン様の提言には、スタジオからも「それが答えだ」と賛同の声が上がった。

ABEMAによると、本放送の様子は見逃し配信で視聴可能だという。採用現場における「顔」の扱いは、今後も議論の的となり続けるだろう。しかし、少なくとも「隠す」のではなく、「なぜ必要なのか」「どうバイアスを防ぐか」を語り合った今回の放送は、ルッキズム時代の採用を考える上で一つの指針を示したと言える。

 

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ライター:

Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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