
九州産業高校教師が生徒を殴打?DEATHDOL NOTE拡散動画にネット騒然。真偽不明のまま学校名が拡散され、教育現場とSNS私刑の危うい境界が問われている。
教室で飛んだ“教師の拳” 生徒を殴打する衝撃動画が拡散
教師が生徒の顔を殴る。そんな衝撃的な光景を収めたとされる動画が、SNS上で急速に拡散している。投稿したのは、これまで栃木・真岡北陵高校、大分・大東中学校、福井・坂井高校、熊本・矢部中学校の暴行動画など、数々の学校トラブル映像を拡散してきたアカウント「DEATHDOL NOTE」だ。
今回の動画は、
九州産業高等学校
加害教師
備考 : 生徒の顔を殴る(出血)
との説明付きで投稿された。
しかし、撮影日時、撮影場所、人物の身元はいずれも確認されておらず、真偽は不明のまま拡散だけが先行している。
教室内で起きた暴力の瞬間
問題の映像には、教室とみられる場所で、教師とされる人物が突然左手で生徒をビンタした後、左手でジャブ、右手でフックをかまし、「パァン」というすさまじい音と共に生徒に向かって拳を振り下ろしていた。生徒は明らかに抵抗している様子はなく、一方的な暴力にも見える内容だ。
映像だけを見れば、教育現場で許される行為とは到底言えない。しかし一方で、映像の前後関係や、指導の経緯、挑発やトラブルの有無などは一切映っていない。
ネット社会において、切り取られた数秒の映像が「断罪の証拠」として一人歩きする危うさが、ここでも浮き彫りになっている。
またもDEATHDOL NOTE 拡散手法への疑問
DEATHDOL NOTEは、過去にも複数の学校での暴行・いじめとされる動画を次々と投稿し、社会的な議論を巻き起こしてきた。一方で、学校名や人物名が未確認のまま拡散され、関係者が誹謗中傷の標的となるケースも少なくない。
今回も、
・本当に九州産業高校なのか
・現役の教職員なのか
・いつ撮影されたものなのか
これらの根幹情報は、現時点で一切確認されていない。
にもかかわらず、投稿直後から学校名が独り歩きし、SNS上では「教師失格」「刑事事件では」といった過激な声も相次いでいる。
暴力の証拠か、誤解の断片か 切り取られた教室の一瞬
仮に教師による暴力であれば、重大な問題であり、厳正な調査と処分が必要となる。しかし同時に、事実確認を経ないままの断罪もまた、新たな被害を生む。
教育現場では、指導と体罰の線引き、感情の制御、危機管理が常に問われている。一方で、SNS時代においては、数秒の映像が学校全体、教師人生、生徒の将来を左右する証拠として消費されてしまう現実もある。
公式発表は現時点でなし
動画は拡散されたばかりで、九州産業高校、福岡県教育委員会、警察などから、本件に関する公式発表は現時点では出ていない。
本件については、
映像の撮影日時と場所
・登場人物の身元
・暴力とされる行為の経緯
・学校側の認識と対応
などが確認され次第、順次追記する予定だ。
正義の名の拡散が生む新たな問題
いじめや暴力を告発する行為そのものは、社会的に重要な役割を持つ。しかし、裏付けなき情報が正義の名のもとに拡散される時、そこには別の暴力が生まれる。
今回の動画は、直近の他の暴力事件と同様に、告発と私刑の境界線という、現代社会が抱える根深い課題を突きつけている。



