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谷原章介「サン!シャイン」わずか1年で終了へ 司会不向き論と度重なる炎上、支持広がらず

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谷原章介氏
谷原章介氏(スタッフ) Instagramより

今年3月にスタートしたフジテレビ「サン!シャイン」は、わずか1年で幕を下ろす。メインキャスターを務めた俳優の谷原章介(53)は落ち着いた進行を目指したが、番組の方向性に視聴者の理解は及ばず、SNSでは「司会に向いていない」との声が繰り返し噴出。発言炎上も重なり、評価は厳しいままだった。

 

番組わずか1年で終了、「めざましテレビ」延長への転換

フジテレビの平日午前8時帯を担う情報番組「サン!シャイン」が来年3月末で終了することが分かった。後枠は「めざましテレビ」の放送枠拡大を軸に編成が調整されている。立ち上げからわずか1年での撤退は、同局にとっても異例の判断と言える。

同番組は長年親しまれた「めざまし8」の後継として今年3月に開始。俳優の谷原章介が引き続きメインキャスターを務め、武田鉄矢(76)、カズレーザー(41)ら多彩なレギュラー陣を揃えることで、年齢層の幅を広げた視聴者獲得を狙った。

しかし、初回4・0%だった視聴率は、その後2〜3%台に低迷。2日の平均世帯視聴率は3・2%(ビデオリサーチ、関東地区)で、同時間帯の他局に大きく差をつけられていた。フジテレビ関係者は「努力は続けていたが数字に結びつかなかった」と説明し、苦渋の判断であることを強調する。

 

視聴率の壁と“午前8時激戦区”の現実

午前8時台は、テレビ各局にとって最も競争が激しい時間帯だ。近年はNHK「あさイチ」、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」が圧倒的な2強として安定。

いずれも高い信頼性と瞬発力を備え、扱うテーマの幅も広い。

一方、フジテレビは「とくダネ!」終了以降、後継番組の定着に苦しみ、「めざまし8」も数字が伸び悩んでいた。「サン!シャイン」は新たな刷新策として期待されたが、情報番組としての存在感を築く前に時間切れを迎えた。

局側は新番組の立ち上げよりも、「めざましテレビ」好調の視聴者層をそのまま8時台へ移行させるほうが得策と判断。視聴者の生活導線を変えず、確実な数字を取りにいく“安定優先”の改編と言える。

 

谷原章介に向けられた「司会に向いていない」論

番組終了が早期に決まった背景として、SNSで根強く指摘されてきた「谷原章介=司会不向き」という評価も無視できない。

谷原は俳優としての知名度や上品な佇まいから“安心感のあるキャスター”として起用されてきたが、情報番組特有の鋭いコメント、ニュース解説の瞬発力、時事問題の切り込みといった面では力量不足がたびたび露呈した。

番組スタート当初から、SNS上には次のような声が散見された。

・「俳優としては好きだけど、司会の切り返しが弱すぎる」
・「事件・社会問題のコメントが表面的で薄い」
・「気を使いすぎて核心に触れない」
・「緊急ニュースのときに頼りなさが出る」

落ち着いた進行を評価する声があった一方で、情報番組に必要な“判断と主張”の部分で力不足を感じる視聴者は多かった。

 

度重なる発言炎上 背景に“コメントの浅さ”

谷原が司会不向きと言われる理由には、過去に繰り返された発言炎上もある。「めざまし8」時代からネットではしばしば批判が起き、今回の「サン!シャイン」でも物議を醸す場面が少なくなかった。

背景にあるのは、善意を前面に出したコメントが裏目に出やすい点だ。事件や不祥事、家庭問題などセンシティブなテーマに対し、踏み込み不足の言及をすると、視聴者から「当たり障りがないだけ」「本質に触れない」と反発を招き、時には「被害者より加害者に寄り添っている」と解釈されるケースもあった。

情報番組では、わずかな言い回しの違いが視聴者の感情を左右する。谷原の“役者としての気遣い”が、ニュースの現場では逆に曖昧さとして映り、信頼に結びつかなかったという皮肉な構図がある。

 

コメンテーター陣からも評価分かれる 番組の一体感不足

番組内では、武田鉄矢やカズレーザーといった個性派コメンテーターが存在感を示す場面も多かった。しかし、そのバラバラの色合いが統一感を欠く結果となり、SNSでは「議論が噛み合わない」「谷原がまとめきれていない」という指摘も散見された。

コメンテーターの発言を生かしつつ議論を収束させるのが司会者の重要な役割だが、谷原は“場を整える力”こそあるものの、議論を牽引する強さが不足していた。情報番組としては致命的で、視聴者には「芯が見えない番組」という印象が定着した。

フジテレビが1年での終了を決断した背景には、単なる視聴率だけでなく、番組としての軸が確立し切れなかった事情が透けて見える。

 

1年での幕引きは必然か 情報番組の再編が加速へ

「サン!シャイン」の打ち切りは、フジテレビの情報番組改革が新たな局面を迎えたことを示す。テレビ朝日の「モーニングショー」、NHK「あさイチ」が安定し続ける中、フジは午前帯の再構築を迫られてきた。

谷原章介がキャスターとして奮闘した1年は、結果的に“情報番組キャスターとしての限界”と“番組の構造的問題”を浮き彫りにする形となった。丁寧な語り口や人柄が評価される一方、情報番組の視聴者が求める“鋭さ・判断力・時事感覚”とのギャップは埋まらなかった。

番組終了が発表された3日、SNSには次のような声が並んだ。

・「やっぱり1年もたなかったか…」
・「谷原さんにはニュースは向いてない」
・「俳優業に戻ってほしい」
・「番組の方向性が迷走していた」

温かい励ましもあったが、番組の不調を指摘する声が大勢を占めた。

谷原は今後も俳優として幅広い活動が期待される存在だ。情報番組の一線から離れることで、本来の持ち味を生かす場面が増える可能性もある。フジテレビの編成転換は、谷原本人にとっても新たな転機となりそうだ。


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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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