生放送で突然の“ダブル発表”

番組冒頭、MCのミッツ・マングローブから「お子さんもいて、バツもあって」と話を振られた福田は、「そうです。幸せに前向きに進んでおります」と明るく応じた。その後、「一般男性と離婚しました」と淡々と報告。さらに、「今、花田優一さんとお付き合いしています」と交際を認め、「いい人ですよ！　さんざんたたかれてますけど」と笑顔を見せた。

「2人で夜中に飲んでることもあります」とも語り、照れながらも堂々と交際を宣言。スタジオは驚きと笑いが入り混じる空気に包まれた。
関係については「10年来の友人でした。かなり私が疲弊していた時に支えてくれて。友達から今の形に変わった」と説明。長年の友情が恋愛へと変化したことを明かした。

今年7月には一部週刊誌が2人の交際を報じていたが、本人が直接認めるのは今回が初めてだった。ミッツが「5分、10分ぐらい前に“今日福田典子をよろしくお願いします”って花田優一さんからLINEが来た」と明かすと、福田は「お世話になっております」と笑顔で返し、スタジオは和やかな空気に包まれた。

父・貴乃花光司とは「まだお会いしていません」

番組では花田優一の家族にも話題が及んだ。
福田は、父の花田光司には「お会いしたことはない」と明かした一方、母の河野景子については「景子さんとお呼びしています」と語った。
芸能界でも著名な家庭の一員である花田家と親交があることをうかがわせつつも、節度ある距離感を保っているようだ。

花田優一は、2017年に一般女性と結婚したが、約1年で離婚。靴職人としての活動に加え、アーティストとして個展を開くなど、多彩な分野で活動している。近年はYouTubeチャンネルも開設し、自身の制作過程を公開するなど、徐々に“再評価”の声も高まりつつある。
過去には奔放な発言や家族との確執で注目を浴びたが、現在は落ち着いた印象を見せており、福田にとっても「誠実でまっすぐな人」という。

結婚・出産・離婚、そしてフリー転身

福田は福岡市出身。立教大学を卒業後、2013年にRKB毎日放送に入社。ニュース番組や情報番組で経験を積んだのち、2016年にテレビ東京へ移籍した。
同局では「モヤモヤさまぁ～ず2」の3代目アシスタントとして人気を博し、明るいキャラクターで視聴者から親しまれた。2021年3月に一般男性との結婚を発表、同年12月に第1子を出産。2022年10月に職場復帰したが、子育てとの両立の難しさもあり、2024年3月末に退社。現在はフリーアナウンサーとして活動している。

離婚の報道は今年3月、一部週刊誌によって明らかになっていた。
番組では経歴を紹介するパネルが用意され、「結婚、出産、離婚などありつつ…現在はフリーアナとして活躍！」と記されていた。
福田は「そうです」と笑顔で答え、「幸せに前向きに進んでおります」と語った。重いトーンになりがちな話題を、あえて軽やかに話すことで“前を向く意思”を示した形だ。

賛否両論渦巻く「離婚直後の交際発表」

今回の発表には、ネット上で賛否が激しく対立している。
批判的な声としては、「離婚したばかりで交際を明かすのは早い」「報道人としての節度を欠く」「バラエティ番組で公私を混同しているように見える」といった意見が多い。
とくに、「子どもがまだ小さいのに」「母親としての配慮が足りない」「不倫関係だった？」とするコメントも目立つ。

一方、擁護する声も根強い。「報道される前に自分の口で話したのは誠実」「誰を好きになっても自由」「離婚した女性が恋をするのは悪いことではない」という意見もある。
特に女性層からは、「彼女らしい正直さ」「飾らず堂々としていて気持ちいい」という好意的な反応も寄せられている。

“報道する側”から“報道される側”へ

アナウンサーとして長年“ニュースを伝える側”に立ってきた福田が、今回は自らが“報道される側”となった。
「いい人ですよ」と笑顔で語ったその裏に、これまでのキャリアや家庭生活で培った経験がある。
結婚、出産、復職、退社、離婚、そして新たな恋――激動の数年間を経て、彼女はようやく「自分の言葉で自分を語る」段階に来たのかもしれない。

今後は、母としての責任を果たしながら、再び仕事の場で活躍できるかが注目される。
恋愛をオープンにしたことで生じるリスクもあるが、逆に“飾らない福田典子”という新たな魅力を確立できる可能性もある。

「幸せに前向きに進んでおります」――その一言は、単なる言い回しではなく、彼女自身の“宣言”として受け止められた。
公私ともに節目を迎えた元テレ東アナが、次に見せる表情に視聴者の関心が集まっている。