
40枚目シングル「ビリヤニ」で始まる新時代の序章
乃木坂46の記念すべき40枚目シングル『ビリヤニ』のMVが公開された。
「ビリヤニ」とは、インドやパキスタンなど南アジアのイスラム文化圏で親しまれている、スパイスを使った炊き込みご飯。そんな異国の香りを感じさせるタイトルながら、公式から発表されたコンセプトは「ホリデーギフト」、リボンやレースをあしらったガーリーなビジュアルも相まって、一体どんな楽曲なのか事前にまったく想像ができなかった。
プレスリリースの公開日から1日遅れ、11月7日0:00のプレミア公開に合わせて、筆者もいち早く視聴した。
みんな抜群に可愛い!輝いてる!!
……でも、前情報の「ホリデーギフト」感はどこ?笑
明るく爽やかな曲調、カラフルで薄着な私服風衣装、ベリーダンスも似合いそうなオリエンタルな衣装はまるで夏曲のようだ。
でも、粒ぞろいのメンバーたちが可愛いのでヨシ!
奇抜なタイトルでも話題性は十分だが、ファンの間で最も注目を集めているのは、センターに6期生の二人が抜擢されたことだ。
Wセンターを務めるのは、秋田県出身の矢田萌華(やだ・もえか)と、鹿児島県出身の瀬戸口心月(せとぐち・みつき)。
ともに2025年2月に加入したばかりのフレッシュな顔ぶれだが、その勢いはすでにグループ全体を揺るがすほどの存在感を放っている。
矢田萌華──北国生まれの情熱ガール
2008年1月27日生まれ、秋田県出身。身長161cm。
6期生初の期別曲「タイムリミット片想い」でセンター経験を持つ実力派。
誌面でも「BUBKA」などの表紙を飾り、ビジュアル面でも当初から高い注目度を保っている。
選抜発表後、「後輩だからって甘えてばかりじゃダメ。自分の力で乃木坂を動かせる人になりたい」と語った矢田。その真っ直ぐな言葉に、ファンからは称賛の声が相次いだ。
瀬戸口心月──小柄な体に秘めた芯の強さ
2005年7月16日生まれ、鹿児島県出身。身長153cm。
高校時代はチアリーディング部に所属し、誰よりも明るい笑顔とキレのあるダンスが持ち味。6期生の2曲目の期別曲「なぜ僕たちは走るのか?」でセンターを任され、注目株として頭角を現した。
「自分にはまだできることが少ないので、萌華と一緒に頑張りたい」
そう語る瀬戸口の謙虚な言葉には、周囲のメンバーへの信頼と、ステージに立つ覚悟がにじむ。
スタッフからは「小柄だけど芯が強い」「どんな環境でも必ず自分の色を出せる」と評されており、グループの“次世代エース候補”として推す声も多い。
「加入後すぐのWセンター」は、大園桃子×与田祐希を彷彿とさせるフォーメーション
6期生は、2025年に加入したばかりの11名。加入から1年も経たないうちに、その中から2人がセンターに抜擢されたことは、乃木坂46が本格的に“世代交代”を進める意思表示とも言える。
矢田は雪国・秋田、瀬戸口は南国・鹿児島という正反対の出身地。
それぞれ異なるルーツを持つ2人が、ひとつのステージで呼吸を合わせる――その構図は、グループ全体の多様性や広がりを象徴しているようだ。
また、加入後初参加シングルでの同期Wセンターと言えば、18枚目シングル『逃げ水』の3期生コンビ大園桃子×与田祐希が思い浮かぶ。グループに新しい風を吹き込んでくれた彼女らのように、2人は今回の大役をやり遂げられるだろうか。
乃木坂46のスパイシーな新章「ビリヤニ」、未来はここから動き出す
40枚目という節目のシングルで、グループは新たな顔を打ち出した。
「ビリヤニ」という一風変わったタイトルが示すのは、“混ざり合う美しさ”。
多様な個性がスパイスのように調和してひと皿の物語を作り出す、そんなテーマも感じられる。
矢田萌華の情熱と瀬戸口心月の優しさ、この二人が生み出すコントラストは乃木坂46の“新しい物語”の始まりを告げている。
「フレッシュ」「次世代」という言葉では収まりきらないほどの可能性を秘めたWセンター。“ビリヤニ”のように、多彩な香りと味わいを持つ乃木坂46の新章が、いよいよ動き出した。



