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株式会社LiKG

https://likg.co.jp/

〒1500021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F

人の可能性を引き出す。LiKGが挑む「フリーランス×チーム」の新たな選択肢

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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LiKG 近藤社長

独自にプールしているフリーランス人材から、お客様が抱える課題に合わせて最強のチームを編成して支援する。「フリーランス×チームビルディング」というモデルで、社会に新たな価値を生み出そうとしているのが株式会社LiKGだ。

人材不足が加速する中、フリーランスや副業といった働き方がますます求められるようになる。そんな未来を見据えて、人の可能性を最大限に引き出し、社会をエンパワーメントしようとしている。

設立からわずか数年で急成長を遂げてきたLiKG。フリーランス人材の新しい可能性を切り拓くその挑戦の背景には、代表取締役 近藤光生氏の原体験と「人」への思いがあった。

 

最高のチームで成果を最大化。LiKG独自の支援体制

AIが台頭し活用が進む今、仕事においても日常生活においても「AIをいかに活かし、効率や生産性を上げるか」という視点で物事を考えがちになっている。そんなAI時代の中、テクノロジーを活用しながらも、本源的に備わる「人間の可能性」を何よりも大切にし、最大限引き出すのが株式会社LiKG(以下、LiKG)だ。

LiKGは「フリーランス×チームビルディング」という独自のモデルで、WebマーケティングとWebプロダクションの領域を一気通貫で支援。特にSEO対策を得意とし、オウンドメディアや広告の運用、Web制作、クリエイティブ制作など包括的に手掛けている。

これだけ横断的に支援ができる理由は、まさに「チームビルディング」にある。LiKGは2,000名以上のフリーランス人材を抱えており、顧客のニーズや課題に応じて必要なスキル・経験を持つ人材を配置し、専属のオリジナルチームを編成して支援するのだ。

そして、この支援体制における大きな特徴が「マイスター制度」だ。抱えるフリーランスのうち、継続的な取引実績があり、優れたスキルや成果を発揮しているスペシャリスト上位10%を「共創パートナー」、中でも特に優れたスキルや経験を持ち、卓越したコミットメント能力を備えた上位0.5%を「共創マイスター」と位置づけている。そして、共創マイスターをプロジェクト責任者に置くことで、最高のチームを作り上げるのだ。

LiKG マイスター制度

「自信を持ってお客様に価値を提供するためには、人選が命だと思っています。そこで特に重要となる共創マイスターは、定量・定性の側面から4つの観点で複合的に厳選された人材です。リピート率90%以上かつ対象の領域で最低5年の経験があること。そして、人柄とコミットメントが優れていること。仕事における実績も重要ですが、チームを作る上では一緒に働きたいと思える人材であることや、相手に細やかな配慮できる人材であることも大切だと考えています」(近藤社長)

こうした独自のチームビルディングによって、一般的な業務委託では難しい「高品質」「低コスト」「柔軟な対応」「安定したコミットメント」の実現を可能にしている。

このマイスター制度は、自社の成長を加速させるべく2025年から始まった。開始からまだ1年足らずだが、既にお客様からの反響があるという。

「少しずつ、でも確かに手ごたえを得ています。マイスターやパートナーの皆さんが丁寧にお客様と向き合ってくださっているおかげで信頼を得て、あれもこれもと他のマーケティングのご依頼をいただくことも増えています。

また、マイスター制度があるから『これだけのフリーランスの中で選りすぐられた人なんだ』と納得し、信頼して弊社を選んでいただけることも多いです。以前は、実態はそうでなかったとしても『フリーランスの寄せ集め集団』のように見られかねなかったのですが、信頼してお仕事を任せていただける会社になってきてると感じています」(近藤社長)

企業と人をただマッチングして終わりではなく、もう一歩踏み込んで寄り添うのがLiKGの支援の在り方なのだ。

夢を諦めた学生時代。新たな熱狂を見つけ、叶えるまで

近藤氏が起業を志すようになった原点は、学生時代にさかのぼる。幼少期からサッカーに勤しみ、地元のサッカーチームではエース番号をもらいキャプテンも務めていたという近藤氏。サッカー選手を目指し、高校は強豪校に進学した。しかし、名のあるサッカーチームや中学校出身の選手ばかりで、120人の部員の中でトップチームに入れず自信を失い、思うようにパフォーマンスを発揮できなかった。高校3年生のインターハイではチームが全国優勝を果たし、大きな感動と熱狂を味わったが、コンプレックスが残る3年間となった。

部活を引退後はサッカー選手という夢を諦め、大学へ進学。最初の1年間はやりたいこともなく、高校まで休みなく部活に没頭していた時間を取り戻すかのように、思うままに学生生活を楽しんでいた。しかし、「幼い頃からずっとあった目標がなくなって、このまま僕の人生はどうなるんだろう」という不安も抱えていたという。そんな中、大学での講義やSNSなどをきっかけに「起業」というものを知り、興味を持ち始めた。

「それまでスポーツ一本で勉強もしてこなかったですし、『有名企業に入って出世を目指す』といったキャリアのイメージも全く湧かなくて…。ここから再起するなら、自分で会社を作るしかないと思いました。人やネットから知った情報、自分が置かれている状況、何かを目指したいという性分が合致したのが、起業という選択肢だったんです」(近藤社長)

そうして起業を目指し始め、大学2年時の夏休みには50社ほどのベンチャー企業のインターンに参加。社員や代表などとコミュニケーションを取る中で、「こういう生き方をしたい」という思いがさらに強まっていった。

そして、社長のそばで働ける環境を求めて、自らコンタクトを取りスタートアップでインターンも始めた。リユース事業の営業をしながら経営者を間近で見て、自分で会社を作り働くことの楽しさや面白さを肌で感じたという。

LiKG 近藤社長

その後、新卒では営業力を鍛えようとベンチャー企業に就職。人材紹介部門、SEO部門でコンテンツマーケティングやWebメディアのアライアンス、M&A等を経験した。そして6年目を迎える頃、会社を辞めていよいよ起業に舵を切ろうと決意する。

「会社員として働くことが思いのほか心地よくて楽しく、やりがいもあったので、それまでずっと葛藤していたんです。SEOという自信をもって戦えるスキルはあるけれど、いつ起業するんだろうって。そんな時に、部署異動が決まりまして。引継ぎをして身軽になった一瞬があり、『今しかない』と思い退職を決めました」(近藤社長)

そして最初は個人事業主として独立し、自分のスキルを切り売りしながら売れる仕組みを作り上げ、半年後に会社設立に至った。設立して最初の1年は、目先のことに追われる毎日。会社の経営、成長させるための準備、クライアントワークを全て自力でこなしていった。休む暇もない1年を過ごしたが、2期目には年商が前期の3倍にまで成長した。成長の理由について、近藤氏はこう語る。

「何百人ものフリーランスとお話ししながら営業もたくさんして、『この案件はあの人とあの人でチームを組んだら良くなりそうだな』ということを考えながら、選りすぐりの人材と仕事をしていきました。そこで成功と失敗を重ねる中で、より良いチームビルディングを追求していったんです。それと同時に、お客様の課題にも敏感になり、より良くするためにはどうしたらいいかをとにかく考えてきました。それが少しずつかみ合ってお客様が増えていき、増えたお客様に対してもしっかりパフォーマンスを発揮できる状態を作れたことが成長の要因だと思います」(近藤社長)

3期目を迎えたLiKG。お客様とフリーランス人材を大切にしながら独自の強みを作り上げ、さらに成長を続けている。

 

成長する市場で、没頭して働く

ー部署異動というきっかけがなかったら、今も会社員をしていた未来もあったのかもしれないと想像しました。起業してみて、今どのように感じていますか?

そうですね。タイミングを逃していたら今も会社員をしていたのではないでしょうか。あの時退職を決意し、起業して本当に良かったと感じています。

一番大きかったのは、「僕がやりたいのは商売なんだ」と気づけたことですね。前職でしていた営業もSEO対策も好きではあったのですが、時間を忘れて没頭するほどではないと感じていて。会社員を辞めて個人事業主になってから、自分の力でお客様に価値を提供して、喜んでくれる人や組織がいて、それによって利益を得られるという「商売」に対して生きている実感を強く感じて、すごく面白いって思えたんですよ。没頭できることを見つけた、と思いました。

起業する際、自身の経験を活かすという観点から事業を作られたのですか?

個人事業主の時の手ごたえもあり、これまで培ってきたことを元にスケールさせていこうという考えが起点になっています。ただ、フリーランス市場が今後成長すると確信を持っていたことも大きな理由です。

日本は少子高齢化によって人手不足が加速しており、2030年には最大で79万人ものIT人材が不足すると予想されていたり、約8割の企業で「webマーケ人材が不足している」と回答しているデータがあったりします。その中で、フリーランスや副業で働く人材はこれからますます求められるようになるでしょう。また、フリーランス人材の中には、企業勤めをしていたらなかなか出会えないほど優秀な方々がいます。フリーランス人材の個性を最大限に引き出し、活かすことができれば、日本の生産性は間違いなく上がる。そう考えて、この事業をしています。

LiKG 近藤社長

フリーランスに対する偏見を打ち破りたい

働く上で大事にしている価値観は何ですか?

「人を大切にすること」です。仕事を通じていろいろな方と関わる中で「近藤さんは人を大切にしていますよね」と言ってもらえることが多くて。それまでは特に意識していなかったのですが、人に言われて初めて気付きました。

ただ、「大切にする」というのは、単に甘くしたり優しくしたりするという意味ではありません。その人が自身の能力を発揮して成果を出せるよう、時に厳しさを持ちながら、リスペクトを持って接することだと思います。

そうして人を大切にしながら、それぞれの人材がのびのびと能力を発揮できる環境を作ることを常に意識しています。

ーAI時代の今、AIの力で人と企業のマッチングを効率化する動きがあるからこそ、人に焦点を当てるという御社の事業の価値が増しているのではないかと感じます。

AI時代かつ人手不足が加速する今だからこそ、可能性がある事業だと強く感じています。もちろん生産性も大切ですが、企業も人ですから、コミットメントしてくれる姿勢や、「この人だから仕事を依頼したい」という思いも欠いてはいけないと思います。

今後、AIやSEOツールといった競合は増えていくと思いますが、人に寄り添い、オリジナルチームを作ってお客様に入り込んでいくという弊社の強みは、今後大きな価値になっていくと感じています。

LiKG 近藤社長

ー今後の展望を教えてください。

「ハイレベルなフリーランスと上手に協業している会社といえばLiKG」と言われるような会社にしたいです。フリーランスのマッチング事業をしている企業は他にも多くありますが、弊社が異なるのは、お客様の課題に合わせたチームを作り、フリーランス人材の価値を引き上げ、成果を最大化する点にあります。そうして上手にフリーランスの方々と協業する方法があることや、まだ自社が上手く協業できていなければLiKGに相談すればいいのだと、日本中に知ってもらえたら嬉しいですね。

そして、どんどん売上も伸ばしていきたいです。というのも、会社の成長のためだけでなく、社会的意義にもつながると思っているからです。日本においては、フリーランスに対して「スキルはピンキリ」「帰属意識が低いからコミットメントが弱い」といった偏見がまだあります。そこでLiKGが実績を上げ、売上を伸ばすことで、フリーランスの活躍を証明することにもなると思うのです。そうして、フリーランスに対する偏見を打ち破っていきたいですね。

◎会社情報
社名:株式会社LiKG(リク)
住所:〒1500021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F
設立:2023年1月
代表者:近藤 光生
URL:https://likg.co.jp/

◎インタビュイー
近藤 光生
株式会社LiKG(リク) 代表取締役

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ライター:

フリーライター。昔から感想文や小論文を書くのが好きで、今なお「書くこと」はどれだけしても苦にならない。人と話すのが好きなことから、取材記事の執筆が主軸となっている。新潟県で田んぼに囲まれて育った原体験から、田舎や地方への興味があり、目標は「全国各地で書く仕事をする」こと。

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