ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

サステナビリティ経営の要「サステナビリティ推進室」とは?役割や立ち上げに必要なことを解説!

コラム&ニュース Tips
リンクをコピー
pixabayより

「サステナビリティ推進室ってなに?」「立ち上げるためには何が必要なの?」と思われていませんか。

2020年よりSDGs行動の10年と言われ、企業のサステナビリティ活動が加速していくなか、サステナビリティ推進室は企業になくてはならない存在となってきました。しかし、具体的な役割や取り組みなど、はっきりと分かっていない方が多いのも事実だと思います。

そこで、この記事では、サステナビリティ推進室の概要や役割・取り組みについてご紹介。
また、併せてサステナビリティ推進室を立ち上げるために必要なことについてもお伝えしますので、ぜひ最後までチェックしてください!

<関連コラム>【サステナブル認証ラベル58選】中小企業でも取得できる認証制度を紹介!

サステナビリティ推進室ってなに?

pixabayより

まずは、サステナビリティ推進室とは一体どんな部門なのかについてお伝えします。

サステナビリティ推進室は、持続可能な社会への貢献に向けた自社の課題を策定し、それを社内へ展開・推進・実行していく部門です。
立ち位置としては、経営の中枢に関わる下部組織として位置付けられることが多く、企業によっては、代表取締役が代表を兼任しているところもあります。

このように、現在ではサステナビリティ推進室は、企業にとってなくてはならない部門です。
SDGsが謳われる現在において、自社のビジネスモデルを持続可能なものとするための基盤作りを行う役目も担っています。

サステナビリティ推進室と聞くと、CSRとの違いに困惑されるかもしれません。
しかし、サステナビリティとCSRは異なるものです。

サステナビリティ推進室は、2015年国連総会で加盟国による全会一致で採択されたSDGsをきっかけに、各企業での推進が加速してきました。持続可能な地球環境の実現を目的としており、その取り組みや貢献を通じて企業の持続可能性の基盤を作り上げていくということが、サステナビリティ推進室のあり方です。

一方でCSRは、企業価値を高めることが目的です。
CSRでは、ステークホルダーの要求を考慮し、社会貢献や社会問題の解決により企業価値を高める取り組みが行われています。中には、ボランティアや寄付など事業外での取り組みを行っている企業も多数見受けられます。

まとめますと、CSRとサステナビリティの違いは、取り組む目的にあります。

・CSR:企業価値を高めること
・サステナビリティ:地球環境の持続可能性を高めること

企業価値を高めることが重要視されるCSRに対して、サステナビリティは地球の持続可能性が重要視されるということです。

なぜサステナビリティ推進室が必要なの?

では、ここではサステナビリティ推進室の必要性についてお伝えします。

サステナビリティ推進室の存在は、企業のサステナビリティに向けた取り組みの連携を生むために役立ちます。SDGs17の目標すべてが関連し合っているのと同様に、企業内でのサステナビリティの達成も部署間の連携が必要不可欠です。

しかし、部署ごとに独立していると、他部署においては当事者意識が薄くなりがちで、サステナビリティの方針を掲げてもうまく機能しません。
その問題を解決するのがサステナビリティ推進室です。

サステナビリティ推進室が部署間の架け橋となることで、全社的にサステナビリティへの取り組みを実行できるようになります。

また、ESG経営の実行のためにも必要です。
ESG投資が重要視される現在、企業のサステナビリティへの取り組みや自然・社会への影響は、投資家の評価を得るために欠かせない要素となっています。

サステナビリティ推進室を設置することは、ESG経営の実施を外部に対してアピールするための手段にもなるのです。

サステナビリティ推進室の役割とは?

pixabayより

では、サステナビリティ推進室にはどのような役割があるのでしょうか?

具体的には、以下のような役割があります。

1)サステナビリティの方針・戦略の検討、立案
2)サステナビリティに関する外部への情報開示
3)外部有識者と対話を行い、自社のサステナビリティを正しく捉える

では、一つ一つ見ていきましょう。

サステナビリティの方針・戦略の立案

サステナビリティ推進室は、世界の流れと自社のビジネスモデルを考慮したうえで、自社が取り組むべき課題を策定する役割があります。また、それを元に経営戦略の立案をし、社内へと展開していきます。

主なテーマとしては、

・気候変動
・資源循環
・環境汚染
・人権
・労働問題
・地域社会への貢献

などが挙げられます。

世の中で改善が求められる上記のテーマと、自社の事業を比較し、取り組むべきサステナビリティを特定していくことが求められます。

例えば、関連工場の電力をすべて再生可能エネルギーに切り替える。食品ロスの削減のために、規格外品を安い価格で提供する、などです。

このようにして、企業が解決できる項目を見つけ、社内全体で取り組めるよう基盤を作ることが求められています。

サステナビリティに関する外部・社内への情報開示

次は、外部・社内への情報開示です。

サステナビリティ推進の基本方針や事業の推進内容をステークホルダーへ開示することで、自社の取り組みをアピールします。また、社外だけでなく、社内報や自社ホームページを通して社内への情報開示をすることも役割の一つです。

このような社内・社外への情報開示は、自社のサステナビリティをアピールするだけではありません。情報開示したことによって、外部や社内からフィードバックをもらい、取り組み内容の改善を行い、ブラッシュアップしていくことも目的です。

外部有識者と対話を行い、自社のサステナビリティを正しく捉える

その他には、投資家や大学教授などの専門家、NGOなどの専門機関との対話を行うことも大切な役割です。専門家や専門機関など外部の有識者と対話することで、世の中のサステナビリティ推進やESGの最新動向などの情報を得られます。

そうすることで、社会の動向を理解し、社会が自社に対してどのような取り組みを期待しているのかを正しく判断しやすくなります。SDGsが世界共通の目標であるように、企業のSDGsへの取り組みも、企業内に留まらず外部と関わりながら行うことが大切です。

その重要な役割を担っているのが、サステナビリティ推進室です。

サステナビリティ推進室を立ち上げるために必要なこと

pixabayより

では、ここからはサステナビリティ推進室を立ち上げるために必要なことについてお伝えします。

1. 社会課題について分析を行う

企業が取り組むべき課題を特定するためには、国内だけでなく世界的にどのような社会課題の解決が求められているのかを把握することが大切です。

例えば、先ほども上げた社会課題のテーマ、

・気候変動
・資源循環
・環境汚染
・人権
・労働問題
・地域社会への貢献

これらにおいて、現状どのような問題がおき、どのような解決策が必要とされているのかを把握しましょう。

ポイントとしては、国内だけでなく、世界的な視点で見ていくことです。

といっても、世界的な視点で自社の戦略を捉えることは、容易ではありません。
そこで、おすすめしたいのが、B Corp認証の取得に向けた取り組みです。

日本のアパレルブランドで初めてB Corpに認証された『CFCL』は、「B Corp取得を通じて得たことは?」というインタビューのなかで、以下のように答えています。

「(B Corpから受けた)200の質問に答える中で国際的な視点を得たこと。これは非常に大きい。」(参照元:WWD

B Corpは、社会や環境に配慮した公益性の高い企業を評価するための、国際的な認証制度です。
現在では、世界中で多くの企業が取得しています。

このようにB Corp認証の取得を目指して取り組むことで、社会課題における国際的な視点を取り入れながら、自社のサステナビリティ性を高めていくことが可能です。

B Corp認証について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください!

B corpとは?概要や取得方法・メリットについて解説

また、cokiでも公益性の高い企業に付与する認証として「coki認証」を行っております。

この認証はステークホルダーからの高評価で付与する認証ですので、付与されることで自社がステークホルダーから”いい会社”と選ばれた証明になります。

coki認証について詳しく知りたい方は、お問合せください。

2. マテリアリティ(重要課題)を特定する

次は、分析した社会課題を自社のビジネスモデルに当てはめ、マテリアリティ(重要課題)を特定していきます。これは、自社の事業活動を考慮し、サステナビリティへの貢献度の高い取り組みを洗い出すことです。

マテリアリティを特定する際は、社内事情はあえて横に置いておくことをおすすめします。マテリアリティの特定の段階で社内事情を持ち込んでしまうと、出来ないことばかりに目が向いてしまい、視野が狭くなってしまうので要注意です。

3. 中間目標を考え、経営戦略に落とし込む

マテリアリティが特定できたら、それを解決するための中間目標を立て、経営戦略へ落とし込んでいきましょう。
ここでのポイントは、ただ他社を参考にするのではなく、世界の流れと自社の立ち位置・自社の解決すべき課題、を把握した上で行うことです。

世界で求められている自然・社会課題の解決と自社のビジネスモデルを考慮して、本当に解決すべき課題を経営戦略へ落とし込みましょう。

もし、他社に類似した戦略を経営者へ提示した場合、自社の企業理念や事業内容とマッチしない点が出てくるだけでなく説得力にもかけるリスクがあり、提示した経営戦略が認証されない結果になりかねません。

4. 関連する各部門を巻き込んで、実行に移していく

経営戦略が認証されたら、全社を巻き込んで実行していきましょう。
この記事でもすでにお伝えしていますが、サステナビリティ推進室の役割の一つは、各部門の架け橋となり部門ごとの独立的な視点を防ぐことです。

全社それぞれの部署が関連・協力し合って初めて成り立つサステナビリティですから、他部署同士の連携を呼びかけ、企業のサステナビリティ体制の基盤を作るようにしていきましょう。

まとめ

この記事では、サステナビリティ推進室の概要や役割・必要性と併せて、立ち上げるためのステップについてお伝えしました。
「サステナビリティ推進室ってなに?」「立ち上げるためにはどうすれいいの?」と思っている人にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

また、cokiでは「サステナビリティ推進支援サービス」として、サステナビリティ推進室の代行/立上げ支援をしております。
もし、自社でサステナビリティ認証の取得、推進担当部署を立ち上げたいという方は以下のリンク先よりお問合せください。

Tags

ライター:

Webライター。Webサイトを10年以上運営。ブログ記事・コラム記事・メルマガ・LINEステップ配信文など、これまでに1000記事以上を執筆。現在は、企業HPに掲載するコラム記事の執筆を中心に活動中。プライベートでは、大好きなコーヒーを中心にサステナブルなライフスタイルを実践。自分の好きなことを活かして、地球・自然・人の役に立てるよう日々活動している。運営サイト:https://ethica-life.com/

タグ