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コラム

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日本女性の75%が仕事は「生活のため」アメリカ・フィンランド女性と比べて「自己成長、自己実現の場」と捉える割合は半分ーIndeed Japan調査より

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先日の記事に引きつづき、Indeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、以下Indeed)の「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査をピックアップ。前回は、日本、フィンランド、アメリカでの「働くうえで性別が不利だと感じたことがあるかどうか」「その内容」について取り上げましたが、今回は「仕事に対する価値観」について取り上げたいと思います。

調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象:日本、フィンランド、アメリカで現在就業中の20~40代の男女900人
割付方法:各国均等割付(300名ずつ)の上、性別・15歳以下の子供の有無で均等割付(150名ずつ)して実施
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年9月13日~9月21日

Indeed Japan「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査

日本では、仕事を「生計を立てるための手段」としてとらえている割合が突出

Indeed Japan「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査

「働くこと」そのものをどのように捉えているか、調査の結果です。国・性別にかかわらず仕事は「安定した生活をするための必要な手段」であると回答した割合が最多でした。

その割合は男女とも日本が突出。確かに「教育」「勤労」「納税」は憲法で定められた国民の三大義務ではあります。しかしフィンランドとアメリカではその割合が半数以下なのに比べて、日本人女性では約4分の3が「生活のために必要」と答えていることには興味深いものがあります。

Indeed Japan「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査

その内容をもう少し細かく見てみると、確かに生活の手段だけでなく「自己成長」や「自己実現」を仕事に求めている人もいます。しかし、日本、特に女性がそう考えている割合は他国と比べても半分以下にとどまっています。

2021年10月に、JR品川駅内のコンコースに表示された「今日の仕事は、楽しみですか」という広告が、批判を受けてて1日で終了しましたことがありました。日本では特に「仕事は楽しいものではない」という考る人が大多数だとわかります。

日本では男性もそうですが、特に女性は仕事が楽しくないと思っている方の割合が高いといえるでしょう。そしてそれは、 先日の記事 でも紹介したように、日本女性が職場で補助や雑務ばかりをやらされつつ、日常的にセクハラ・パワハラを受け、昇格もせずに給与も上がらないという「自身の性別が不利だ」と感じていることと無縁ではないでしょう。

昇進・昇格もしたくない日本人

次に、現在所属している企業で昇進・昇格をしたいかどうかをたずねた結果がこちらのグラフです。やはり日本人は男女ともに低い数値となっています。突出して高いのはアメリカ。これはアメリカの男女とも 先日の記事 で「性別による不利」について「昇進・昇格ができない」をトップに掲げていたことからもわかります。

ただし、ここで「どちらかと言えば昇進したくない」「昇進したくない」については、日本人女性と日本人男性に続き、フィンランド女性は明確に「昇進したくない」と答えた割合が最も高いところが興味深い結果です。

残念ながらその内訳についての調査はありませんでした。 先日の記事 でも紹介したように、 フィンランド女性は「給料が上がらない」ことを「性別による不利」と考えているので、昇進しなくてもそれなりの給与が得られているわけではなさそうです。男女平等のお手本のように日本では見られているフィンランドですが、ある一面ではそうでもないのかもしれません。

 Indeed Japan「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査

日本人男女については「昇進したくない理由」の内訳があります。

男性の55.7%が「仕事よりもプライベートを充実させたいから」を1位、45.9%が「仕事で大きな責任を負いたくないから」を2位の理由に選んでおり、女性も57.1%が「仕事で大きな責任を負いたくないから」を1位に、42.9%が「仕事よりもプライベートを充実させたいから」を2位の理由に挙げた結果となっています。そして、「現状に満足しているから」については、男性32.8%、女性32.9%とほぼ同率です。

日本では「労働を義務」「生活のための手段」として考える割合が高かったことからも、この結果は妥当であると言えます。他国の分がないので、この結果が本当に後ろ向きなのかどうか判定は難しいです。

先日の記事 では、日本では職場で性別のロールモデルに縛られて過ぎていることを指摘しました。その分、管理職の女性は厳しい目で見られます。そうしたことが「仕事で大きな責任を負いたくないから」と管理職を忌避する女性を委縮させていると言えます。日本では「こういうのは男性の仕事」「女性はこうあるべき」といった職場での性役割から解放されることで、より「働きやすい環境」を作っていく必要があるでしょう。

以下のリンク先から調査の全体を見ることができます。フィンランド、アメリカの置かれた状況と照らし合わせると「自分にとって働きやすい環境とはどこか」を考えることにつながるのではないでしょうか。

参照: Indeed Japan「仕事とジェンダー」に関する3ヵ国比較調査

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